オーストラリア ビザ種類について

日本国籍の方がオーストラリアに入国する場合、3ヶ月までの短期滞在で目的が観光・就学であれば、ビザ申請はオンラインで可能です。この電子ビザは「Electronic Travel Authority(略ETA：イータ)」または「Electronic Travel Authority System(略ETAS：イータス)」）と呼ばれています。

一方、長期の就学やワーキングホリデーなどの場合は、学生ビザやワーキングホリデービザなどの申請が必要です。ビザ申請の手順は年々複雑化しており、ビザが下りるまでの時間も長くなっている傾向があるので、留学を決めたら早めの準備をおすすめします。

観光ビザ・ビザなし

観光ビザ（ETA）は一度申請すると12ヶ月、またはパスポートの有効期限（どちらか短い方）まで有効でその期間の間に複数の訪問が可能です。一度の訪問で最長で3ヶ月滞在できます。就労は不可ですが、最大3ヶ月まで学校に通うことはできます。申請はご自身でオンラインでするか、旅行代理店などを通した登録となります。ETAを申請するにあたっての条件に「健康である」「犯罪歴がない」ことが含まれており、条件に当てはまらない場合は大使館や領事館にて別のビザの申請が必要となってきます。

学生ビザ

語学学校、中学・高校、大学やTAFEなどの教育機関に3ヶ月以上通う場合は学生ビザの申請が必要です。国の政府が認定した学校で開講されるフルタイム（週20時間以上の就学）のコースを受講することが取得条件です。

• オーストラリアの語学学校、大学、小・中・高等学校などに3ヶ月以上通うためのビザ
• 期間はコースに合わせて変わる
• 政府認定の教育機関への入学が決定していることが必要
• 週20時間までの就労が可能
• オーストラリア国内・外での申請が可能
• 指定の留学生保険の加入が必要
• 配偶者・扶養家族の同行も可能
• 80％以上の出席率の保持が必要

ワーキングホリデービザ

余暇を目的とした1年間の滞在を可能にするビザです。制限があるものの、就学・就労も許可されています。また、延長により最長3年間のワーホリが可能です。

• 18~30歳を対象とした、長期休暇とその費用を補うためのオーストラリア国内での就労を許可するビザ
• 期間は最大1年
• 1年の発行枠に制限はなし
• 最大12ヶ月の延長が可能
• 観光ビザからの切り替えも可能（但し、オーストラリア国外からの申請に限る）
• 同一雇用主の下で6ヶ月までの就労、4ヶ月までの就学が可能
  ※季節労働など特定の職種では、同一雇用主の下で12か月の就労が可能

セカンドワーキングホリデービザ

• ワーキングホリデー期間中に政府認定の地域で3ヶ月以上の季節労働をすることで申請可能
• 期間は最大12ヶ月
• オーストラリア国内・外から申請可能
• 同一雇用主の下で6ヶ月までの就労、4ヶ月までの就学が可能
  ※季節労働など特定の職種では、同一雇用主の下で12か月の就労が可能

サードワーキングホリデービザ

• セカンドワーキングホリデー期間中に政府認定の地域で6ヶ月以上の季節労働をすることで申請可能
• 期間は最大12ヶ月
• オーストラリア国内・外から申請可能
• 同一雇用主の下で6ヶ月までの就労、4ヶ月までの就学が可能
  ※季節労働など特定の職種では、同一雇用主の下で12か月の就労が可能

卒業ビザ

高等教育機関を卒業した際に取得できるビザです。主に、学校を卒業後そのまま現地で働きたい方が申請します。

• 大学・専門学校卒業後に現地で就業体験を積む、就職活動をするためのビザ
• 期間は2年から4年
• 申請の段階で有効なビザを保持している必要有り
• 現地で終了したコースなどの学歴証明が必要
• 現地での申請が可能
• 年齢制限有り
• 英語力の証明が必要

オーストラリアビザ注意点

保険加入の確認を忘れずに

オーストラリアの学生ビザを申請するにはOverseas Student Health Cover（略OSHC）と呼ばれる医療保険の加入が義務付けられています。学校によってはこの保険料が自動的に学費に含まれることもありますが、「未払い」などのトラブルを避けるために確認をしっかりして、必要に応じて費用も供えておくようにしましょう。