フランス語の独特な表現やフレーズについて
言語学習を初めて時間も経ち、読み書きはある程度できるようになり、話すことにも自信がついたものの、会話の中の自分の言うことが今ひとつスムーズに流れず、周りにはぎこちなく聞こえているような印象を受ける。
こういう体験に覚えのある方はいらっしゃらないでしょうか。
それはもしかしたら、思った以上に「定型文みたいな」話し方をしているのが原因かもしれません。
普段日本語で話している時でも、参考書の書かれているような文を使うのではなく、もう少しくだけた表現を使います。たとえば考え込む時に口にする「えーと」や、長い説明の前につける「まあ、」のように、書き言葉では決して使わないけど話し言葉で文と文の「つなぎ」として出てくるフレーズやワードはあります。
これは外国語も同じことです。勉強した文や単語だけで実際の会話がぎこちなくなってしまうのは、こういう教科書には載っていないちょっとしたフレーズを使いこなせてないせいで不自然な「間」が空いてしまっているのが理由とも考えられます。
より自然な会話にできる、ちょっとしたフランス語のフレーズを紹介します。使えるときっと役立ちます。
Contents
天気を表現するフレーズ
- フランスではchien(シアン/犬)やcochon(コション/ブタ)は「ひどい」という意味になり、un temps de chien、un temps de cochonは雨、風ともにひどい「嫌な天気」という意味になります。
- Il pleut des cordes.(綱が降る。)
- Il pleut des hallebardes.(矛槍が降る。)
- Il pleut comme vache qui pisse.(おしっこをする牛みたいに降る。)
これら全て「土砂降り」という意味になります。
- plein de soleil(太陽がいっぱい)
- vent vert(緑の風)
面白い比喩表現
どの国にもある比喩表現ですが、国によって全く違います。天気の話なのに「豚」?子供に向かって「キャベツ?」どれも会話で聞こえてきても「え!?」となると思いますが、フランスにはたとえば以下のような不思議な表現がたくさんあります。知っておいて損はなしです。
- 「élever dans du coton(エレヴェ・ダン・ドゥ・コトン)」これは を直訳すると「綿の中で育てる」という意味ですが、「甘やかした教育をする」いう意味になります。
「Tarte à la crème(タルト・ア・ラ・クレム)」クリーム添えタルトという意味です。え??タルト??と思ってしまいますが、これは「オリジナリティのない考え」「つまらない考え」ということなんです。
「piler du poivre(ピレ・ドゥ・ポアーヴル)」これは「胡椒を粉にする」そして「イライラして待つ」という意味を持っています。
「avoir du persil(アヴォア・ドゥ・パーシル)」直訳は「パセリを持っている」で、「楽しい」という意味を持っています。なぜ「パセリ」が「楽しい」に繋がるんでしょう?調べてみると面白い由来があるかもしれないですね!
「feuille de chou(フイユ・ドゥ・シュ)」直訳は「キャベツの葉」という意味で「くだらない雑誌」ということになります。
愛称
-
- Ma belle (マ・ベル)私の美しい人
- Mon amour (モナムール)私の愛する人
- Mon trésor (モン・トレゾア)私の宝物
- Mon chou (モン・シュ)私のキャベツちゃん
- Mon chat (モン・シャ)私の猫ちゃん
- Mon poussin (モン・プサン)私のひよこちゃん
- Mon cœur (モン・クール*)私の心(心から愛する人、心と同じくらい大事な人)
*実際はもう少し複雑な発音です。
小さい=可愛い ってことでしょう!
会話を繋げられる一言
1、Dis donc!
Dis donc! (ディ、ドンク!)おやまぁ!すごいね!ねぇ!おいおい!など日本語にするとおかしな訳ですが、つまり、その次に繋がる文章に対して、驚き、呼びかけ、皮肉などいろんな意味で使えます。
例えば、
A「私は○○さんはいい人だと思う!」
B「Dis donc!この前はあまり好きじゃないって言ったじゃない!」
こちらは少し皮肉っぽいですね。
例えば、友達の家に紹介されて、
A「Dis donc, とても綺麗な部屋ね!」
などこちらは驚きや、歓声ですね。
2、Bah, ben
え-っとと考えるときに長く発音して使ったり、当たり前でしょう!など意味を含めてBah oui!など様々な使い方をします。A「今日は何食べたい?」
B「Bah…外食にしよう!」
Bah (バー)というときやBen(バン)というとき(Bienが崩れたものだといわれています。)など様々です。Bahの前にEtをつけた、バージョンもよく耳にします。
3、Oh là là、Oh là
「オララー」や「オーラー」など発音します。びっくりしたとき、がっかりしたとき、嬉しいときなど様々な感情をこめて使えます。よく日本では、フランスOh là làは日本の「あらら」という意味です、と言われることもありますがそれも間違っていないですね。あらら、大変ねぇなどの意味合いでも使えます4、Franchement、Honnêtement
Franchment (フランシュモン)・Honnêtement(オネットモン)よくこれから始まる文章の前につけて、「はっきり言って」「正直言って」という意味で使います。よく聞く表現ですね。
A「今日の夕食は美味しかった?」
B「Franchement, je n’ai pas aimé 正直あまり好きではなかったね。
5、Machin
マシャンと発音します。何か不確かなもの、また名前を言いたくないものを指す場合に使います。例えば、だれだれさんと名前が出てこないとき、ムッシューMachinなどと使います。また、例えばDEOWとか何とかいうやつ、のような意味合いで、Machin qu’on appelle DEOWなどの使い方もありますね。
便利なちょっとした一言。使えたらネイティブのフランス語にもう一歩近づける?実際の会話の中で使ってみると、より自然な雰囲気で話せられるようになるかもしれません!
私たちにとって、ん?と思う様な表現がたくさんありますが、使われ方によりその物がその国でどのような印象を持たれているかというのも分かります。
このような表現使えるようになったらかっこいいと思いませんか?
軽い冗談や比喩表現を理解できれば、会話の幅も広がること間違いなしです!
私たちにとって、ん?と思う様な表現がたくさんありますが、使われ方によりその物がその国でどのような印象を持たれているかというのも分かります。
このような表現使えるようになったらかっこいいと思いませんか?
軽い冗談や比喩表現を理解できれば、会話の幅も広がること間違いなしです!