How to be a childcare worker海外で保育士になるには
日本よりも共働きが当たり前となっている海外の国々では、保育士やベビーシッターの需要が高まる一方です。オーストラリアなど、国によっては保育士を永住権が獲得できる職種として定めているところもあります。
海外で保育士として働く場合は、現地で働けるビザが必要です。ビザの種類には就労許可がある学生ビザやワーキングホリデービザ、企業がスポンサーとなってくれる就労ビザがありますが、長期の就労や移住を目指す場合は就労ビザの取得を目指すことになります。
就労ビザを取得するには、まず現地で保育士として就労可能な資格が必要となります。日本の保育士資格が書き換えられる場合もありますが、多くの場合は現地で専門学校や大学に通い、現地の資格を得なければなりません。
About childcareチャイルドケア留学とは
専門学校・カレッジ・大学で資格取得を目指して勉強したり、海外の幼稚園・保育園・チャイルドケアセンターで子どもたちの世話を体験したりするのがチャイルドケア留学です。
海外で保育士として就職することを目指すだけでなく、近年日本でも増えている外国人家庭の子どもへの理解を深めるために挑戦する人もいます。単に「興味がある」という段階でも留学は可能です。たとえば、教員免許を修得している人など、教育の分野に興味がある人にとっては、日本とは違った海外の幼児教育の現場を学ぶ非常によい機会となります。
子どもが好きであれば参加できるボランティアプログラムから、しっかりと幼児教育を勉強して保育士の資格を修得する専門課程まで、チャイルドケア留学では海外の幼児教育にさまざまな形で関わることができます。
Check pointチャイルドケア留学のポイント
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実践経験なくても参加できるプログラムがある
ボランティア活動などは、実践経験がなくても参加できる場合があります。また、一般家庭でベビーシッターのアルバイトをする場合も、経験を問われない可能性があります。また、これらの活動の場合はワーキングホリデービザ
一方、インターンシップや保育園でのアルバイトなどは資格を持っていなければできない場合が多いです。特にインターンシップは就職を見据えた実践として行われるので、多くの専門学校や大学のプログラムに必修として組み込まれています。 -
専門資格を取って就労許可申請や現地への移住も可能!
慢性的な人手不足の影響から、保育士は現地での就労許可や永住権を獲得できる職種として注目されています。海外での長期生活を目指す人にとって、おすすめの方法です。
しかし、これらの取得までの道のりは決して平たんではなく、資格を持っているからと言ってすぐに就職先が見つけられるというわけではありません。
こんな人におすすめ
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- 子どもが好き
- 将来保育業界・幼児教育関係で働きたい
- 幼児教育を専攻しており、より学びを深めたい
- 本業が幼児教育関係で、海外の教育現場も見てみたい
- 現地でボランティア活動がしたい
- 海外へ本気で移住したい
チャイルドケアプログラム内容例
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- 幼児教育概論の勉強
- 子どもの健康・安全・栄養管理法
- 乳幼児のケア
- 教育カリキュラムの作成法
- 緊急時の応急処置法
- 幼児教育・保育業界に関する法律
- 保育実習(インターンシップ)
- 幼稚園のアシスタント業務
Model planチャイルドケア留学のモデルプラン
保育士の資格を取るには、多くの場合現地の専門学校や大学・カレッジに通って勉強する必要があります。コースの長さは、学校やプログラム、取得したい学位によって3ヶ月から数年とばらつきがあります。
また、専門コースに入学する場合は一定以上の英語力が入学条件となっているところが多いです。その場合は、語学学校や専門学校の英語コースなどで英語力を上げ、TOEFLやIELTSといった英語試験で必要なスコアをとる必要があります。さらに、専門学校や大学で学ぶための英語スキルを学ぶ進学英語コースの受講も留学プランに含めなければならないこともあります。
留学半年前:準備開始
準備は早ければ早いほうが良いですが、遅くとも留学を始めたい半年前には開始しましょう。
保育士資格の専門コースは、多くの場合入学日が指定されています。そのため、専門コースを開始する日から逆算して留学プランを組む必要があります。特に、専門コースの前に語学コースに通わなければならない場合は、語学コースの開始日と終了日も考慮する必要があります。
大学の場合は、英語力に加えて学歴も条件に含まれることがあります。イギリスやオーストラリアなど学士過程が3年の国は、高校で日本の学士1年目に相当する内容を学んでいるため、日本の高卒で大学進学をしたい場合はファウンデーションコースを受ける期間も考慮しなければなりません。
留学1-3ヶ月目:一般英語コースで英語力を上げる
まずは、語学学校や専門学校の一般英語コースで、基礎的な英語力を上げます。すでにある程度の英語力がある人は最初からテスト対策コースを受講できますが、多くの人が一般英語→テスト対策という段階を踏みます。
一般英語コースを受ける期間は、開始時の英語力とテスト対策コースの入学条件・専門コースの入学条件によりますが、多くの場合、英語力は中上〜上級レベルまで上げる必要があります。
留学4-6ヶ月目:テスト対策コースで入学条件を満たすスコアを目指す
専門コースの入学必要なテストのスコアをとるために勉強します。英語試験は、TOEFLやIELTSが一般的です。
専門学校によっては、自身の英語コースや提携先の語学学校で一定以上の成績を収めれば、英語試験のスコアがなくても進学が可能です。専門コースへ行く前にテストを受けるほうが良いのか、提携先の学校・語学コースで一定条件を満たして進学するのかは、留学プランを決める際に考える必要があります。
留学7ヶ月目〜:専門コースで資格取得を目指す
英語力をつけ、見事入学条件を満たしたら、いよいよ保育士資格をとるための勉強が開始です。
コースの長さはプログラムや資格・学位の種類によって変わりますが、現地でしっかり働ける程度の資格・学位をとる場合は1年以上は学校に通うことになるでしょう。
資格の種類は国によって異なりますが、上位の資格を取る場合は下位の資格を取得済みなど条件があります。(例:オーストラリアの場合はDiplomaを取りたい場合はCertificateも必要です。)複数の資格を取る際は、パッケージプログラムがあれば費用も時間も節約できます。
Job資格習得後の就職先
幼稚園・保育園・チャイルドケアセンター
資格のレベルや学歴が高く、職務経験があるほうが優遇される傾向にあります。卒業後すぐのビザスポンサー付きの就職はかなり難しいといえます。
日系保育園・幼稚園
日本からの駐在員が多い地域で求人が豊富にあります。
ベビーシッター
こちらはアルバイトとしての求人が比較的多くあります。ワーホリなどで長期滞在しつつ、経験も積みたい人におすすめです。
Countryチャイルドケア留学ができる国
チャイルドケア留学でおすすめな国
オーストラリア
共働きが当たり前なオーストラリアでは、政府主導で海外から保育士の担い手を募集しています。また、チャイルドケアは永住権が取得できる職種として登録されています。
専門学校や大学で資格取得を目指すだけでなく、最長3年間のワーホリビザで渡航して子どもと関わる仕事を体験できるのも、オーストラリアでチャイルドケア留学をする魅力です。