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留学は目的がないと失敗する?!実際の失敗例と目的の見つけ方

「留学には目的が必要」という話はよく聞きますが、ピンとこない人も多いでしょう。そんなあなた、今すぐ真剣に考えましょう!留学に目的がない人は、勉強のモチベーションが上がらない、だらだらと海外生活をおくるなどして失敗する可能性が高いです。実際に、筆者はそのような留学生を多く見てきました。
では、留学の目的はどのように決めればよいのでしょうか?また、目的を決めないで留学した場合はどのように失敗してしまうのでしょうか。自分の今の考えと照らし合わせて読んでみてください。

留学の目的とは?

留学を通して何を経験したいか、何を勉強したいかなど、留学中にやりたいことや留学に行く理由が目的です。ちなみに、目標は目的を達成するために到達すべきゴールの一つとして、ここでは別のものとさせていただきます

留学の目的は、これから将来を決めようと思っている大学生にとって、自分がどのような道に進みたいか、どのような企業に就職したいかを考えるのと合わせて見つけられるものです。では、留学の目的にはどのようなものがあるでしょうか。留学スタイルごとに見てみましょう。

語学留学

英語などの語学を学びたい
海外留学の目的として最も多いのは、語学学校で外国語を勉強することです。しかしこの目的、これだけでは少し曖昧なのでもう少し具体化が必要です。

例えば、日常的なコミュニケーションが問題なくできるようになりたい、TOEIC、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検などの英語試験で目標点数を取りたいといった具体的な目的だと、成果が図りやすいです。また、好きな本の原作が読めるようになりたい、映画を字幕なしで見られるようになりたい、海外旅行で困らないような語学力を身に着けたいなど、もっと具体的で小さな目的を見つけるのものおすすめです。日常的なコミュニケーションができるようになるなど目的があると、生活していて新たに知ったフレーズや単語は覚えておこう、クラスメイト、ホストファミリー、ルームメイトと積極的に話して会話力をあげようなど、具体的な目標や手段も見えてきます。これが成功する留学には大事なのです。

大学留学(正規留学、交換留学、認定留学など)

海外の大学で専門分野を学びたい
大学留学の場合は、希望学部への進学・編入や大学の卒業といった明確な目的があり、目標や行動が設定しやすいです。また、大学へ進学できるだけの語学力が必要、進学する資格が必要など、留学期間中にマイルストーンができるのでモチベーションも保ちやすいでしょう。大きな目的のために小さな目的や目標を決め、段階を踏んで実行していくという理想的な留学の流れが作れます。

専門留学

自分のキャリアにかかわる分野や興味のある分野でスキルアップしたい
こちらは社会人に多い留学目的ですが、大学留学と同様で留学する理由が見えやすいです。学校を卒業したい、資格を取得したいという目的は留学中にモチベーションを保つのに必要です。また、専門学校への進学の場合はある程度の語学力が必要となりますので、語学学校で言葉を勉強し、専門学校でスキルアップするという段階的な留学の流れが作りやすいです。

ワーキングホリデー

目的を決めずに漠然としたまま現地へ行きがちな留学スタイルです。なんとなく海外で生活して、なんとなく語学力がついて帰ってきたけど、具体的に何ができるようになっただろうか……という人が本当に多いです。
海外生活をしてみたい、海外で働いてみたいというのはたしかに目的ですが、もう少し具体性が必要です。例えば、「海外で生活し、最低限生活できるだけの語学力を身に着けたい」「海外で仕事をし、実践を通して将来仕事に使えるレベルの語学力を身に着けたい」などが、ワーホリで一般的な目標になります。

そのほかにも、「インターンシップに参加し、興味のある分野で働くためのスキルを語学とともに鍛えたい」「人道支援のボランティア活動に参加し、日本では経験できない世界の問題に触れ、自分が将来何をやりたいのか考える材料にしたい」などもあります。
ワーホリは海外に滞在できる期間が長くしかも働くという選択肢も選べるので、大きな目的をもとに複数の小さな目的や目標を立て、じっくり行動を起こしていける絶好のチャンスです!

その他

海外で友達を作りたい
日本人とは違う文化や価値観を持つ人たちと交流し、自分の視野を広げようという留学スタイルです。勉強というよりも、さまざまな経験を通して人生を豊かにしたい、今までとは違う自分を見つけたいという人の目的となります。渡航先で積極的に人と関わったり、関わるために語学を勉強したりと、活動のモチベーションになる目的です。



国際的な感覚を身に着けたい
他の国と比べ、日本はまだ閉ざされた国と言えるでしょう。しかし、仕事や生活でこれから外国人と関わることが多くなっていくのは間違いありません。その前に、海外の雰囲気に触れたり外国の人と交流したりことで、世界で通用する能力や視野を身に着けたい人の目的です。学校で学ぶだけでなく、インターンシップやボランティアなどの活動を通してさまざまな体験をするモチベーションとなるでしょう。



自分を試したい&自分に自信を持ちたい
知らない土地、母国語でない言語での生活には勇気がいるものです。これを体験することで成長し、自分に自信を持ちたい人の目的となります。ちょっと具体性がないので、どのような行動をするかは人それぞれになりますが、自分磨きをしたいというのは立派な留学の目的になります。

目的を決めなかった場合の失敗例

目的を決めないと、留学中の目標が定まらなかったり、何をすべきかが分からなくなったりします。その結果、モチベーションが上がらず何の成果も得られずに帰国するはめに、ということも。

これからご紹介する例は、筆者が実際に見た留学の失敗例です。目的がない留学をするとこのような結末になるかもしれません……。

目的を決めていなかった例:なんとなく海外にいたくて気づけば十数年……

若いころに初めて留学した筆者の知人。海外生活が気に入ったもののその後やりたいことが見つからず、気づけば30代半ばになるのに何度も語学留学を繰り返すことに。英語を何かに使おうと思って勉強しているわけではないので、留学した回数にも関わらず言葉が上達せず、周囲の友達や先生から呆れられてしまいました。

海外で暮らすということを目的とするのであれば、そのために専門学校に入って現地での就職を目指すなど、具体的な目標も必要となってきます。ただなんとなく留学をするだけでは、せっかくの機会を活かしきれないのです。



目的を見失った例:語学留学に来ていたのにバイト漬けで卒業できず……

オーストラリアでは学生ビザの場合、多くの学校で出席率が8割を超えないと卒業を認めてもらえません。筆者の知人の女性は、学校生活よりもアルバイトのほうに時間を割いてしまい、気づいたときには出席率が8割を切っていたので卒業できませんでした。

筆者は、仕事を通して学べることは学校生活で学べることと同等、もしくはそれ以上だと思っています。勉強よりも仕事を頑張った人の中には、仕事先で学んだことや人とのつながりで十分成果が得られたので、結果としてはよい留学になったと思う人もいるでしょう。しかし、筆者の知人の場合は学校を卒業できなかったことを非常に悔やんでいました。自分が何を目的に海外へ来たのか見失ってしまうと、このようなことが起こるのです。



目的が明確でなかった例:英語は話せるようになった、しかし成果と言われると……?

これは「英語が話せるようになりたい」と語学留学をした知人の例です。半年の留学を経て帰国し、留学の感想を聞いたところ「英語はなんとなく話せるようになったのだけど、具体的に何ができるようになったかと言われるとよくわからない」という返事をされました。英語が話せるようになったというのは、周囲から見れば十分立派なのですが、彼女にしてみると具体的な成果が分からなかったので消化不良といった感じでした。

彼女に必要だったのは、目的の具体性です。漠然と「語学力を上げる」という目的で留学すると、そのために何をしたらよいのかわからなくなりがちです。もっと小さくて具体的な目的や、それを達成するための目標を明確にして勉強していれば、「○○ができるようになった」と自信をもって言えたかもしれないですね。

目的を自分で決めなかった例:他人に留学を勧められて渡航したものの……

この例は、大学生よりも高校生や中学生などの留学生に時々見られるケースです。親や学校の先生に勧められて留学したものの、本人は乗り気でないので積極的に勉強できない、環境に馴染もうとしないなどトラブル続き。そのうちになれない環境やプレッシャーから授業に出られなくなってしまったり、ホストファミリーと折り合いが悪くなってしまったりして、最悪な状態で帰国するはめに。
目的は自分で決めるものです。人に決めてもらった目的は、自分で納得できない限り勉強しよう・頑張ろうという気持ちには繋がりません。

目的はどのように決めればいいのか

上記でご紹介したように、目的のない留学は悲惨な結果になりかねません。では、目的はどのように決めたらよいのでしょうか。

まずは、自分がどのようになりたいのか、何をしたいのかを明確にしましょう。特に、大学生のみなさんは進学や就活を控え、自分の進みたい道が見えている人もいるかと思います。そうであれば、これからの自分に何が必要なのかも自然と見えてくると思うので、それを留学でどのように達成したいかを考えてください。自分のやりたいことが定まっていない人は、それを決めることが目的となってもよいでしょう。留学中に自分の興味のあることを体験し、将来を考える材料にしましょう。こうして留学中にやりたいことが見えてきたら、留学プランに落とし込んでいきます。留学の目的は、一つでなくても構いせん。むしろ、大きな目的を一つ決め、その中で小さな目的やそれを達成するための目標を具体化していくのが良いでしょう。

例えば、将来旅行会社で働きたいと思った場合。海外で添乗員をするのであればコミュニケーションができるレベルの英語力が必要、就職前に実際の仕事の様子も見てみたいのでインターンシップがしてみたい、いくつかツアーに参加してどのようなツアーがお客さんに喜ばれるのか見てみたいなど、やりたいことが浮かんでくると思います。それなら、まずは語学学校に行って日常会話がこなせる程度まで勉強し、語学学校のインターンシッププログラムに参加して旅行会社で働き(そのような会社を斡旋してくれる可能性がある学校を選ぶ必要がありますね)、留学の最後で旅行もかねてツアーに参加してみよう、といった留学プランが出来上がるわけです。

目的が具体的に決められない場合はどうしたらよいでしょうか?その時は周りの人に相談してみるのが一番です。すでに将来やりたいことを決めている友人、学校の先生、人生の先輩でもあるご両親に意見をもらいましょう。留学エージェントのカウンセラーを利用するのも一つの手です。カウンセラーはほとんどが留学経験者なので、目的をもって留学することの大切さを知っています。また、数多くの留学生を送り出してきたカウンセラーは、目的を持たずに留学して失敗した人の例も多く見ています。カウンセラーは、目的設定だけでなく、留学に特化したアドバイスもしてくれるので、ぜひ相談してみてください。

まとめ

もう一度言います。「成功する留学には目的が必要」です。やりたいこと(目的)がなければ、やるべきこと(目標)は見えてきません。やりたいことがなければ、モチベーションは上がりません。留学経験を自分の人生に活かすためには、小さなことでもいいので目的を決めましょう。留学という貴重な機会や、それに必要なお金を無駄にしてしまっては本当にもったいないです。

目的が定まっていない人は、これを機に自分が何をやりたいのかを考えてみてください。皆さんの留学が満足のいくものになるよう、応援しています!

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