ホームステイについて
ホームステイとは?
- ホームステイ(英語:Homestay)とは、留学プログラムに参加している学生が現地の人の家(Home)に泊まる(Stay)滞在方法のことを言います。
滞在する学生はその家の家族と一緒に生活することによって、現地の暮らしをじかに味わうことができます。
ホームステイ用語
ホストファミリー(Host family)
ホームステイ先の家族のこと。Host mother (マザー)やHost Father(ファザー)はそれぞれその家庭の母・父の立場にいる家の主人である人物を指します。性別を限定しない場合は単に「ホスト(Host)」と言います。※英語で「Host」という単語は、たとえばテレビ番組の司会・進行などのイベントの仕切り役やホームパーティーを開いて友達をもてなす家の主など「主催人」を言うこともあり、日本語の「ホスト」とは意味が違ってくるのでご注意ください。
ハーフボード(Half board)
1日2食付き、の意味。大抵の場合は朝食と夕食の1日2食ですが、稀に朝と昼の2食というプランになっていることもあります。
フルボード(Full board)
1日3食付き、の意味。学校に通う日はサンドウィッチのお弁当などが昼食として渡され、1日3食の提供となります。校舎内やその近辺に昼食を買える場所があまりない学校のホームステイはこのプランになっていることがよくあり、そうでない学校でも、未成年の学生の場合はこのプランでの申込が義務付けられていることがあります。
B&B
Bed and Breakfast(ベッド・アンド・ブレックファースト)の略で、食事は朝のみ提供されるプランのことを言います。昼と夜の食事が用意されない代わりに学生はホームステイ先のキッチンで自炊ができるタイプのB&Bもあれば、外食好きな人のための、キッチン使用不可タイプのものもあります。ルームオンリー/セルフケータリング(Room only / Self-catering)
部屋のみ提供、自炊式の意味。従来のホームステイよりも大人同士のハウスシェアに近い感覚での滞在となります。都市別ホームステイ費用の目安
留学先の都市によっても滞在費用は異なります。比較として人気都市のホームステイ費用を計算していますので、参考にしてください。都市 | 費用(1週間) | 費用(4週間) | 費用(12週間) |
---|---|---|---|
アメリカ・ニューヨーク (個室・朝食付き) |
約7万4千円 | 約13万5千円 | 約37万円 |
イギリス・ロンドン (個室・2食付き) |
約2万6千円 | 約10万7千円 | 約32万円 |
カナダ・バンクーバー (個室・3食付き) |
約3万2千円 | 約10万2千円 | 約30万6千円 |
オーストラリア・シドニー (個室・平日2食、週末3食付き) |
約2万3千円 | 約9万4千円 | 約28万円 |
ニュージーランド・オークランド (個室・平日2食、週末3食付き) |
約2万1千円 | 約8万4千円 | 約25万円 |
※2019年7月時点のレートにて計算しております。
ホームステイのメリット
友達、英語の練習相手ができ、安心して過ごせる
- 初めて行く国や街では、知り合いがいなくて学校も始まる前だと会話のひとつの機会を持つのも意外と難しくなります。そんな中、ホストファミリーは到着してすぐの話し相手、つまりは英語の練習相手に、なってくれますし、コミュニケーションをとっていくうちに友達、そして第二の家族にもなっていきます。食事付きのプランで申し込みをすればその心配も不要になり、安心です。慣れない場所でお世話になれる人がいるということは、きっと留学中、ひとつの支えになるはずです。
現地に住む人の生活をじかに体験できる
ホストファミリーとして留学生を受け入れているのはその国、その街に暮らす一般的な人達です。そして、その家庭環境に身を置くことによって、学生はありのままの現地の生活をすることになるのですが、これはホームステイの大きな利点と言えます。自国とは異なる食べ物、生活習慣や現地ならではの「当たり前」を、そこに住む人と同じ感覚で体験すると、きっと視野も広がり、教室では教えられない留学中の「学び」が得られます。ホームステイのデメリット
滞在先の家族に気を遣ってしまう
やはり他人の家の住むわけですから、ホストファミリーに気を遣って生活することになるのは必然と言えます。しかし、言葉もまだそこまで話せずコミュニケーションが難しい中でこれが続くと、我慢や遠慮がちょっとしたストレスになってしまう可能性も出てきます。ホストファミリーとの会話で使えそうなちょっとした単語など事前に勉強をしておくといいでしょう。自由・マイペースな生活が難しくなるかもしれない
- ホームステイ中はホストファミリーの普段の生活の中に入っているので、もちろんその家庭のルールや生活リズムを中心とした日常が待っていますが、その分少し自由でなくなるのも否めません。たとえば、ホストファミリーに帰宅時間や突然の予定変更などをその都度連絡しないといけないことを窮屈を感じるなど、自分のペースが一番大事という方には学生寮など他の滞在方法の方があうかもしれません。
申込と出発前に知っておきたい!ホームステイの心構えと注意点
「ホストファミリー」に先入観を持たない!
- ホスト「ファミリー」という言葉を見ると、「両親+子供」という形の「家族」を想像しがちですが、実際のホームステイ先家族はこうとは限りません。子供のいない夫婦、定年退職者、一人暮らしの社会人、同性カップルなど、ホームステイをしている家庭は実に様々。よくある「イメージしてたのと違う!」という落胆をしないためには、ます「イメージすること」をより広くし、また、その国の文化を事前に調べておき、偏見や先入観をなるべく捨てることです。
コミュニケーションを大事に!
ホストファミリーと良い関係を築くには、まず積極的に「話す」こと、そしてコミュニケーションを取ることです。日頃から「話せる」関係を作っておけば、いざというトラブルの時もぎくしゃくせず一緒に解決していくこともできます。最初のうちは言いたいことが伝わらず歯がゆい思いもするかもしれませんが、開き直って諦めるよりは、それでもコミュニケーションを取ろうと頑張る方が相手にとっては好印象です。勇気がいることかもしれませんが、めげずに挑戦し続ければ、気付けば「伝わる」ようにもなっているはずです!ホストファミリーのプライバシーを尊重し、節水・節電などにも協力を
- ホストファミリーは現地の家族、しかし気持ちの良い関係でいるためには適度な距離感も大事です。仲良くなっても、ファミリーの方の個人の部屋には無断で入らない、などプライベートなところにはむやみに踏み込まないようにしましょう。
また、水や電気の使いすぎにもご注意ください。日本よりも電気代が高かったり、水をとても大事にする文化背景がある国では資源の無駄遣いと取れる行動はその人の悪印象にも繋がることがあります。節水・節電の協力は忘れずに。
家族の一員としての意識を忘れずに
当たり前、しかし忘れがちなのは、ホームステイはホテルや一人暮らしの生活とは違う、ということです。滞在中は学生もその家族の一人なので、相応の振る舞いが大事です。たとえば家事手伝いをしたり、行事などに誘われたら参加してみたりなど、生活の中のことを家族のように一緒にすると、それらしく距離もきっと縮まります。外部者や「ゲスト」のような特別扱いをやたらと求める姿勢は、ホストファミリー側にとって大変失礼に見えることもありますので、ご注意ください。ホームステイについてよくある質問
- ホームステイ先はどうやって決まりますか?自分で選べますか?
- ホームステイ先を生徒が自分で選ぶことは基本的にはできません。申し込みの際にアンケート式で提示する条件や希望などをベースに、手配をする学校や仲介会社がホームステイ家庭と申込者の留学生をマッチングし、決定がされます。
- どうやって申し込みますか?
- プログラムと合わせて申し込み、学校や留学代理店に手配をしてもらいます。通常、申し込みのプログラムの期間外の時期(例:入学日の前の週)での手配や、学校に通わない方のための手配を学校にしてもらうことはできません。
- どれくらいの期間の申し込みが一般的ですか?
- 数週間から3ヶ月くらいの短期で行く語学留学でホームステイをする場合は、滞在期間=留学期間というのが一般的です。
より長期で行く場合は、1-12週間ほどのホームステイを申し込み、その後は現地で見つけたハウスシェアなどに移動する方が多いです。最初からあまり長い期間のホームステイ申し込みをすると、万一滞在先の家庭との相性が良くなかった時、移動や退去をしたくなった時にキャンセルや返金などの手続きに追われてしまうことにもなるかもしれません。長期申し込みを短縮するよりは、短期を延長する方がスムーズなので、迷っている場合は短めの予約にしておく方が無難です。 - 「○○な家庭がいい」などの希望は出せますか?
- 通常、「子供やペットがいる・いない」「喫煙者がいる家庭は避けてください」などの希望は出すことができ、手配にあたって考慮は可能ですが、必ずしも全ての希望が通るとは限りません。また、たとえば「動物が好きではない」よりは「動物アレルギー持ち」など、趣向より安全・健康面に関係した生徒の希望が優先的に考慮されることもあります。
しかし、「白人の家庭にしてください」や国籍を指定するご要望は差別とみなされますので、あいにく受け付けはできません。 - 学校に通いませんが、ホームステイ申込はできますか?
- 通常、ホームステイをしている家庭は滞在予定の人が学校に行くことを前提に受け入れをしています。理由としては、日中ホームステイゲストに一人で家にいられることに抵抗を感じるということが挙げられます。
学校に通わず、ホームステイ先の方と一緒に観光やアクティビティなどをする体験をしたいという場合は、先生の家に住みながら1対1で教えてもらう「教師宅ホームステイ」や、お稽古留学のホームステイプログラムがお勧めです。