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オーストラリア保育士留学(チャイルドケア)

オーストラリアで保育士になるには

現地の資格をとって長期就職をめざす
保育園の教室

オーストラリアでは、保育園・幼稚園などで子供の世話ができる人材の需要が年々高まっています。政府はチャイルドケアに力を入れていますが、大都市では日本のようにチャイルドケアセンターや保育士(チャイルドケアワーカー)不足が深刻化しています。そのため、オーストラリアでは政府主導で外国人留学生からも保育士のなり手を募集しており、留学生であっても政府が定めたプログラム内容でしっかりと幼児教育を学び、長期で就職することができます

オーストラリアで保育士になるには、オーストラリアの資格・学位が必要となります。基本的に、日本の免許の書き換えはできませんので、専門学校やTAFE、大学・カレッジでチャイルドケアコースを受講する必要があります。

コース終了後・学位修得後は、得られるビザの種類によって異なりますが、1-2年間の短期の就職先を探すことになります。その後、企業からのスポンサービザが獲得できると、さらに長期間の仕事に就けたり、永住権獲得を視野に入れられたりします。

保育士留学(チャイルドケア留学)とは

オーストラリアの保育士資格を取るため、専門学校や大学のチャイルドケアコースで学ぶことです。必要な語学力の修得や複数の資格・学位の修得を含めると、半年から数年の留学期間となります。

一方で、アルバイトでベビーシッターをしたり、ボランティアで子どもの世話をしたりなど、資格取得をメインとしない留学スタイルもあります。日本で保育士をしており、外国人家庭のお子さんへの理解も深めたい、保育を専攻しており海外の幼児教育事情も見てみたいなど、体験ベースの留学をしたい場合はこちらのスタイルもおすすめです。

幼稚園の様子

このような人が挑戦しています
  • 子どもが好きで、子供と関わる仕事がしたい
  • オーストラリアのチャイルドケアセンターで働いてみたい
  • 保育士をしており、海外での保育経験を日本で活かしたい
  • 幼児教育を専攻しており、海外の教育事情にも興味がある
  • オーストラリアで本気で長期就職を目指したい
  • オーストラリアで本気で永住権を獲得したい


保育士留学でおすすめな学校

保育士に必要な資格・学位

資格を示す書類のイメージ

保育士になるのに必要な資格・学位にはcertificate(サティフィケート・サーティフィケイト)、Diploma(ディプロマ)、Bachlor(バチェラー)があり、これらは専門学校やTAFE、大学・カレッジで受講できます。これらは別々に受講することも可能ですが、学校やコースによってはCertificateとDiplomaのパッケージや、CertificateからBachelorまで網羅できるプログラムもあります。

資格・学位によって就職できる職種やポジションは異なります。将来的に自分が何を目指したいのかを明確にし、どの資格・学位が必要なのかを調べることが大切です。

Certificate

Certificate III in Early childhood Education and Careという、オーストラリアの保育園・チャイルドケアセンターなどで働く際に最低限必要となる資格です。チャイルドケアワーカーのアシスタントとして働くことができ、アルバイトやパートタイムポジションでの就職が可能となります。しかしながら、本気で保育士として就職を目指す場合はCertificateより上の資格・学位が必要で、Certificateだけでは就職先が非常に少ないのが現状です。

Certificateコース修了までの期間は学校によって異なり、半年から1年ほどかかります。

Diploma

Diploma of Early Childhood Education and Careという、オーストラリアのチャイルドケアセンターでグループリーダーやマネージャー職に就く際に必要な資格となります。オーストラリアで保育士として長期で働く場合は、このDiplomaが必須と考えてよいでしょう。また、Diploma取得にはCertificate IIIの修了が条件となります。

Diplomaコース修了までの期間は、学校によって異なりますが1年以上です。Certificateも併せて受講する場合は、1年半以上の留学を想定してください。

Bachelor

Bachelor of Early Childhoodなどの大学やカレッジで修得できる学士号です。幼稚園の先生を目指す人は、この学位が必須となります。

Bachelor修了には3年間、コースによっては4年以上かかります。ただし、日本の高卒で大学・カレッジへ進学する場合は、ファウンデーションコースや進学準備コースで勉強する必要があるので、さらに半年から1年ほどかかります。

保育士留学の費用

学費のイメージ

修得する資格・学位により費用は大きく異なります。一方で、現地でのベビーシッターのアルバイトやボランティアをメインとする留学であれば、費用は留学準備費用と現地滞在費・生活費などで済みます。

以下は、オーストラリアでチャイルドケアプログラムを開講している学校のプログラム費用の一例です(2019年2月現在)。授業料の目安の参考にご覧ください。
※こちらは授業料のみの金額となります
※授業料・コース期間は予告なしに変更になる場合があります。詳しくはお問い合わせください

Certificate III

Diploma

Certificate III & Diploma

Bachelor

  • Monash University
    25,200ドル/年(約200万):4年〜
  • University of Southern Queensland
    22,720ドル/年(約180万):3年間
  • TAFE NSW
    13,080ドル/年(約105万):4年間

チャイルドケアプログラムの内容

授業では、子どもの成長や健康をサポートする方法や教育計画の立て方、緊急時の応急処置法など、さまざまな内容を学びます。

専門学校の授業は政府によって基準が定められており、コア科目と選択科目に分かれています。コア科目の中には、アボリジニの文化などを学ぶなどオーストラリア特有のものもあります。また、コア科目の中にはCertificateとDiplomaには内容が被っているものがあります。CertificateとDiplomaのパッケージプログラムが、個々の資格を分けて受講するよりも短期で終わるのは、これらのコア科目をまとめているためです。

各コースでは、保育園やチャイルドケアセンターでの実習も含まれます。座学だけでなく、実際に子供たちや職場の人と触れ合いながら学べるため、実践的なスキルや英語が身に着けられます。


授業シーンのイメージ
授業内容例
  • Promote Aboriginal and/or Torres Strait Islander cultural safety
  • Ensure the health and safety of children
  • Provide care for children
  • Promote and provide healthy food and drinks
  • Provide care for babies and toddlers
  • Develop positive and respectful relationships with children
  • Use information about children to inform practice
  • Work legally and ethically
  • Provide an emergency first aid response in an education and care setting

保育士留学のビザ

学生ビザ

座学のイメージ

チャイルドケアの資格や学位をとる人は、学生ビザでの渡航が必要となります。

学生ビザでは政府が認定する学校でのフルタイム(週25時間)の就学が義務となります。最長滞在期間はコース期間+1〜2か月で、延長も可能です。週20時間までの就労も認められているため、勉強をしながらベビーシッターなどのアルバイトができます。


ワーキングホリデービザ

チャイルドケアセンターでのボランティアのイメージ

最長就学期間4か月(17週間)、同一雇用主の元での最長就労期間6か月が認められるビザです。最長滞在期間は1年ですが、条件を満たすと3年まで延長できます。

就学が4か月までしか認められていないため、ワーホリビザで資格や学位をとることはできません。ワーホリビザで渡航する場合は、現地でのアルバイトやボランティア活動がメインのチャイルドケア留学となります。または、学生ビザでチャイルドケアコースを修了したのち、ワーホリビザに切り替えて仕事やボランティアをすることもできます。




※オーストラリアの観光ビザ(ETA,ETAS)は就学は認められていますが、ボランティアを含め就労は認められていません。就学は3か月間可能ですが、現在3ヶ月で取得できるチャイルドケアの資格・学位はないため、保育留学に観光ビザは使えません

保育士留学に必要な英語力

英語の勉強道具

専門学校やTAFEのチャイルドケアコースに入学する場合、一般的にIELTS5.5相当の英語力が必要となります。学校によっては、提携の語学学校や専門学校の英語コースを修了すれば、テストのスコアがなくても入学が可能です。大学の場合は学校により入学条件が異なりますが、一般的により高い英語力が求められます。

また、高等教育機関で学ぶ場合はアカデミック英語の対策も必要となる場合があります。具体的には、英語での授業の受け方、課題の作成方法、レポートの書き方、ディベート・ディスカッションの仕方、プレゼンテーションの仕方などを学んでおいたほうが無難であり、これらは進学準備コースや進学英語コース(EAP)で受講可能です。

学校への入学に必要な英語力は以上のようになりますが、実際にチャイルドケアセンターで仕事をする際の英語力とは別になります。同僚との円滑なコミュニケーション、言葉を覚え始めた幼児たちの英語を聞き取れるリスニング力、親御さんと文面や会話でコミュニケーションをとるスキルなど、学校で勉強するための英語とは質が異なるため、英語の勉強は常に欠かせないでしょう。


保育士留学のQ&A

ワーホリビザでチャイルドケアコースは受講できますか?
残念ながらできません。現在、Certificete IIIのコースの場合でも、資格取得には半年から1年かかります(以前はもっと短い期間のコースがありました)。ワーホリの最長就学期間は4か月になりますので、チャイルドケアコースを履修したい方は学生ビザでの渡航が必要となります。
保育士やベビーシッターの求人はどのように見つければよいですか?
現地の求人サイトや日系情報サイトで求人広告を見つけられます。(例:GumtreeIndeedNICHIGO PRESSJAMS.tv
通っている学校・大学で就職活動サポートを行っている場合は、そちらへ問い合わせてみるとよいです。インターンシップを行った方は、インターンシップ先からの紹介なども有効です。また、ベビーシッターなどのアルバイト先の方に、就職先を紹介してもらった例もあります。
オーストラリアの仕事探しのポイントは人脈と根気です。就職先探しは予想以上に大変ですが、人に紹介してもらうと採用されやすくなります。学校で作った人脈は大切にしましょう。
保育士のお給料はどれくらいですか?
フルタイムポジションで平均週800ドル(月収約25万円)と言われています。オーストラリアの保育園やチャイルドケアセンターの費用は非常に高いですが、その分保育士のお給料にしっかりと反映されています。また、お給料の額はポジションや地域によって異なります。
日本の保育士免許を書き換えることはできますか?
原則できません。日本とオーストラリアでは、保育士になるために取得する単位に違いがあるため、書き換えをすることは難しいです。ただし、日本で資格を取得している場合、オーストラリアで取得しなければならない単位が一部免除になる可能性はあります。しかし、こちらは通われていた学校などにより条件が異なるうえ、ほとんどの場合免除の対象にはなりません。

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