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2016/08/17

分析してみた!英語って実はもっと奥が深い!

英語を勉強しているみなさん!単語や文法を勉強することが通じる英語へ近道だと思っている人が多いかと思います。でも、英語だけに限らず他の言語を勉強する上でも言語学的背景や異文化学的な背景が大事だと事実を見落としがちなのです。言語学や異文化学と聞いて「難しそう…。」と思わないでください! 言語学と異文化学は外国語を外国の文化に興味さえあれば大丈夫です。そして、言語学と異文化学の背景を大事にして英語を勉強すると英語だけでなく日本語も非常におもしろい言語だということに気づき、英語を勉強するのがもっと楽しくなるはずです!

これから、「英語や日本語って奥が深いなー!」と感じること間違いなしの言語学・異文化学から見た4つの事実についてご紹介したいと思います。


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1、なぜ日本語では主語を省略できるのか?

English I have a dog. (私は)犬を飼っています。

この文のように「犬を飼っています」と日本語では主語の「私は」が無くても文脈上誰が犬を飼っているのかわかりますが、英語では”have a dog”という文では成り立たないですよね? これには文の構造以上に深い訳があって英語では主語を省略することができないのです。

それは英語圏を話す国がIndividualism(個人主義)である一方、日本はCollectivism(集団主義)であるという背景があります。個人主義は「自分の意見を大切にする文化」、集団主義は「自分の言動がまわりに影響する文化・まわりの人と協力しあって生活する文化」です。そのため、日本語では自分のことについて話していても周りにいる人に繋がっている。自分=周囲にいる人という言語学・異文化学的考えがあるため主語を省略することができるのです。言語のルーツが同じだということもありますが、集団主義の中国語と韓国語も、同じように主語を省略することができます。逆に英語は個人主義ですので、「誰が」ということをはっきり主張しなければなりませんので、主語を省略することができないのです。


2、生活・文化上大切なものがあるから単語ができる!

お米 私たち日本人にとって大切なもの。それはお米・ごはんですよね?私たちは普段意識していませんが、英語圏のごはんを主食をしない国の人からすると、日本にはお米を表す言葉が”たくさん”あるよね?と言うのです。日本人の私たちからするとどういうこと?と思いますが、このことについて書いてある言語学の文献はたくさんあるのです。例えば、日本語では稲・米・ごはんなど…。これ英語では全部riceなので、英語圏の言語学者たちは日本人の頭の中はどうなっているのだろうとミステリーになっているのです。日本人である私たちはある一つの言葉として認識していますが、このことについて書かれている文献によっては「えー。このriceはこういう状態でまだ調理されていないので…。これは稲だ!」と脳内で選別しているという説を残している文献もあるのです。


他にもよく言語学の文献に例として登場するのがイヌイット語です。イヌイット語を話すエスキモーたちは雪を表す言葉が20?50もあるそうです。エスキモーたちが雪を基盤として生活しているので、それだけの言葉があるのも納得です。日本語でも雪・霙(みぞれ)・雹(ひょう)といくつか雪の状態を表す言葉はありますが、あまり雪と密接な関係のある土地でもないので、イヌイット語には及びません。イヌイット語は”一年の最後の雪”や“朝日でキラキラ光っている雪”や“土が混ざった雪”にもちゃんと単語があるのです。そう言われると、エスキモーの人たちの頭の中どうなってるの?と思いますよね。言語学者たちがriceという言葉をたくさん持っている日本人に対してそう思うのも無理がないと思いませんか?


3、その国特有の概念があるから言葉ができる!

英語を勉強する上でたくさん英単語を勉強することは大事ですが、和訳を鵜呑みにしないように注意してください。和訳だけでなく「ニュアンス」まで勉強するようにしましょう。


日本語を勉強する人の観点から考えてみましょう。日本語を勉強している人に「恥ずかしい」という言葉を教えてあげるとします。この「恥ずかしい」という言葉は日本独特の概念です。英語で「恥ずかしい」という言葉を表すのであれば”shy”か”embarrassed”といったところでしょうか?でも、「恥ずかしい」という概念は”shy”とは違うし”embarrassed”だと強すぎますし…。”Shy”と”embarrassed”の間くらいかもしれませんが、それでも「恥ずかしい」という概念と言葉を知らない人に英語だけを使って説明するのは非常に難しいことです。


同じように私たちが英語にしかない概念を日本語だけで勉強することは難しいことです。例えば”I miss you”というフレーズがありますが、日本語では「会いたかった」と訳されます。でも、考え方としては「私はあなたを欠いている」のです。自分の中で相手の存在が欠けているという心に穴がぽっかりと空いたような感覚なのです。それだけの強い感覚なので、久しぶりに会った友人に今までかけていた存在を埋め合わせるかのようにハグをしながら”I missed you so much!”というのも納得です。「会いたかった」という和訳では十分に”I miss you”を表現することは難しいのです。でも、これで「ニュアンスの大切さ」を理解することによってニュアンスを意識するようになるので、英語がもっと上達するようになるはずです。

4、なぜ英語圏の人は日本人と比べてよく話すのか?

日本人と食事に行って無言が続いても落ち着かないと感じることはあまりないかと思います。逆に英語圏の人と食事に行くと黙る暇もなくよくしゃべるのです。なぜだかわかりますか?

それは日本語がhigh-context culture(高文脈文化)に対して英語はlow-context culture (低文脈文化)だからです。High-context cultureは実際に言葉として表現された内容よりも言葉にされていないのに相手が理解できる内容の方が豊かなだという意味です。まさしく言わずして「空気を読む」ということがHigh-context cultureなのです。逆にlow-context cultureは言葉で表現された内容だけが情報としての意味を持っているので、話していない内容は伝わらないという考え方です。

日本語は曖昧な言語であり、言葉にしていない情報も重んじる文化なので沈黙は不快ではないのですが、英語は正確性が必要とされる言語で言葉だけに基づいてコミュニケーションをとるので、沈黙はコミュニケーションが途絶えたとして不快に感じるのです。




  • まとめ
「英語や日本語って奥が深いなー!」って感じていただけましたか??
机の上の勉強も大切ですが、なぜ実際に留学をしてその国で生活をすることにこれほどの意味があるのか、ちょっと視点を変えて英語を捕らえてみてください★
きっと新しい発見があるはずです。

2016/07/20

TOEICは時代遅れ!?BULATSで使えるビジネス英語を身に付ける!

今、日本でも受験者が急増しているBULATS(ブラッツ)という英語検定試験を知っていますか?

BULATS(ブラッツ) は、EUを中心として広く世界に普及しているビジネス英語能力テストなのですが、“実際の仕事で使える本物のビジネス英語力”が付くと人気急上昇中なんです。

この記事では、

・BULATSはどんな特徴の試験か、受けるメリットは何か
・同じビジネス英語検定試験であるTOEICとの違いは何か

など、詳しく解説していきます。

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1、仕事で使えるビジネス英語が身に付くBULATSとは?


BULATSとは、ケンブリッジ大学英語検定機構が始めた「実際のビジネスシーンに必要な英語でのコミュニケーション能力を測る試験です。

つまり、勉強すれば、実際に仕事で使えるレベルのビジネス英語力を身に付けることができるのが、BULATSの大きな特徴となります。

その特徴通り、この試験では、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」

というビジネスの現場で使う全ての技能を測ることができ、問題自体も「職務遂行レベル」の測定に役立つ実践的な問題構成になっています。

それと、BULATSは、ヨーロッパ統一英語基準で判定するので、日本国内での英語レベル評価ではなく、どの国の人たちとも同じ基準で英語力をはかる事が可能です。

2、BULATSを受けるメリットって?

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1、実際に仕事で使えるレベルのビジネス英語力が身につく

まずは一つは、実際に仕事で使えるレベルのビジネス英語力が身につくことです。
他のビジネス英語の試験は実際の現場で使う英語より易しい難易度だったり、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」という4技能を全て測れないのも多いので、実践的なビジネス英語力を身に付けたい人にはとてもおすすめです。

2、海外の会社に就職、転職する時に有利になる

次に、海外の会社に就職、転職する時に有利になる、ということです。
というのも、先ほどの述べましたが、BULATSではヨーロッパ統一英語基準で判定するので、日本国内での英語レベル評価ではなく、どの国の人たちとも同じ基準で英語力をはかる事が可能です。
そんなこともあり、海外の会社では、就職、転職などの採用の際に、BULATSのスコアを見る企業が多くなっています。
なので、海外の企業に就職、転職したいのであれば、BULATSのスコアを持っていると、世界基準でのビジネス英語力を証明できるので、かなり有利になるケースがあるようです。

3、日本の企業の就職活動、転職活動でも有利になる

BULATSでは、実際の職務遂行レベルで役に立つ、実践的なビジネス英語力を測れる、ということで、採用の際に参考にする日本企業も多くなってきました。
実際にBULATSは、三井物産、三菱商事、住友商事など、海外勤務などもある、総合商社にもすでに導入されています。
他にも日本の大手企業がこぞって導入しているので、今後ますます注目されていくことは間違いなさそうです。


3、BULATSとTOEICの違いは?

column-other-20160720-2 同じビジネス英語力を測る試験であるTOEICとBULATSの違いですが、まずはじめに、BULATSは、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4技能を測れる試験ということがあります。

TOEICにはSWテストというスピーキングとライティングに特化した試験もありますが、多くの人がイメージするTOEICは、リーディングとリスニングのみを測るテストだと思います。

そして、有名な話かもしれませんが、リーディングとリスニングのTOEICで高得点でも、英語でコミュニケーションを全く取れない人って実は多いんです。

試験では高得点を取れるけど、実際のビジネスシーンでの会話ができない人が多い、ということですね。

週刊ダイヤモンドの記事によると、「TOEICで800点以上の日本人ビジネスパーソンを調べたところ、56%が国際ビジネスに必要とされる、話す能力を持っていなかった」、というデータもあるそうです。

そんな背景もあり、BULATSを導入する日本企業が増えてきいる、というのもあります。

その他の違いでは、BULATSの方が、実際の職務遂行レベルで役に立つ英語力を養成できる、ということですね。

TOEICは難易度が易しかったり、実際の現場で使うビジネス英語力に直結しないところも多々あります。

TOEICのスピーキング、ライティングテストも受けるのであれば「話す」、「書く」という技術に関しても測ることはできますが、BULATSではさらに「仕事で使える英語力」、ということに重点を置いているので英語での「交渉力」「会話力」、なども測れる試験になっています。

なので、より実践的なビジネス英語力を身に付けたい人にとって、BULATSは魅力的かもしれません。

あとは、BULATSは世界での認知度が高い、というのがあります。

TOEICは受験者数は多いですが、国籍で見れば、日本人と韓国人の受験者が大半を占めていることもあり、世界での認知度は低いです。

BULATSに関しては、ヨーロッパ統一英語基準で判定することもあり世界基準で英語力を判定でき、世界各国での認知度は高まってきているので、海外の企業に就職したい人にとって、BULATSのスコアを持ってることはかなりの強みになると思います。

4、自分の目的に合わせて受ける試験を考えよう!

BULATSが良いのか、TOEICが良いのか、これは一概には比較できないです。

目的によって大分変ってきます。

例えば、日本企業に就職したいという目的であれば、BULATSを導入してる大手企業が増えてきているとはいえ、やはり、TOEICの方がまだ圧倒的に知名度があるのは事実なので、TOEICのスコアが高い方が重宝されるケースも多いと思います。

仕事で使える実践的な英語力を身に付けたい、という目的であれば、BULATSの方が良いかもしれません。

ただ、BULATSは英語での「交渉力」が求められるなど難易度が高いので、TOEICで700点?800点以上が安定的に取れるまでは、TOEICの勉強に集中した方が良い気がします。

TOEIC700点?800点以上の英語の基礎力がないままBULATSを受けても、かなり苦しくなるのでは、と個人的には思いました。


  • まとめ
いかがでしょうか?英語力の証明や就活の武器として使う英語能力試験にも、流行や需要の高さの変化があるのが興味深いところですね。
上記では「ビジネス英語」という視点で2つの試験を比べてみましたが、この記事が受ける試験を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。

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