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名前 堀内 彩夏さん
留学先 アルゼンチン・ブエノスアイレス 留学先学校名 Expanish
- 留学の意気込み
- 学校についてのレポート
- 留学体験談
あえて、スペイン語を勉強することに決めました
この度は奨学生に選んでいただき大変光栄です。私がこの奨学金に応募し留学を希望した理由は、言語を学ぶのが好きであること、また、言語を通して異文化に触れたいという思いからです。現在、私は、英語とドイツ語を話すことができます。留学先を決定する際、英語圏やドイツ語圏に行き、英語やドイツ語を更に高めるという選択肢もありましたが、あえて、スペイン語を勉強することに決めました。その理由は、新しい言語を学ぶことが単純に好きであることと、話せる言語が増えることによってより多くの人の言語的背景からくる習慣や行動を理解しやすくなり、異文化交流、理解がしやすくなると思うからです。日本は2020に東京オリンピックが控えており、世界から来日する観光客が増加するのは明らかです。その際に、より多くの言語を知っていれば、より多くの外国人観光客と交流することや、通訳をすることにより、彼らの日本での滞在の思い出をより濃いものにするお手伝いができると思っています。海外旅行で思い出に残る出来事ってなんでしょうか。私は、現地の人との交流だと思っています。ガイドブックに載っている観光スポットや名物料理を堪能することも思い出の1つですが、人と触れ合った体験は特に印象的な思い出として残っているという経験はありませんか?そういう体験を来日した観光客の方との交流を通して提供したいと私は思っています。言語を学ぶということは、単純に単語を羅列しセンテンスを作るということではなく、話者の考え方、思考回路を理解することです。したがって、円滑なコミュニケーションをとるために語学学習は重要であり、私は今回、自身の考え方の幅を広げるために留学をしようと決めました。また、オリンピックにおいて、通訳としてボランティアに参加することで、少しでも日本と世界を繋ぎ、日本の今後の国際社会における各国との友好的な関係の発展にも貢献したいと思い留学を決めました。そして、なぜスペイン語を学ぶのにアルゼンチンを選んだのかといえば、想像が全くつかない土地であったことです。自身のcomfortable zoneを飛び出し、未知の世界に飛び込んで生活することで語学面だけでなく、精神面でも成長できると思ったからです。留学先のアルゼンチンでは、上述したように、未知の世界なので、日本とは全く異なるであろう生活スタイルや人々の生き方などをホストファミリーとの生活や地元の人々との身近な交流を通して直接肌で吸収して学んできたいと思います。もちろん、スペイン語の能力を向上させることや、現地の学校で出会う友人との積極的な交流も図り、留学後も続く交友関係を築いてきたいと思っています。また、アルゼンチンでスペイン語を学ぶという選択肢を、これからスペイン語留学を考えている人のなかで当たり前のものになるように、アルゼンチンの魅力や留学情報を自身の趣味の1つである写真を活かしながら発信していきたいと思っています。奨学生として、自身の成長に繋がるように、留学を考えている人の背中を少しでも押して一歩を踏み出してもらえるように、今回頂いた貴重な機会を最大限に活かしてきたいと思います。
School Evaluation
School Photos
アルゼンチンは今まで触れたことのないカルチャーの連続でした
今回、私は、南米はアルゼンチンのブエノスアイレスに行ってきました。日本から24時間かけていったアルゼンチンは今まで触れたことのないカルチャーの連続でした。留学中に出会った世界から集まるユニークな仲間との出会いは今後の人生に刺激を与えてくれるものになり、今回の留学は確実に私の世界を広げてくれると同時に、世界をより身近に感じさせてくれるものとなりました。
語学に関しては、出発前に独学で学んでいたものの、日常会話を、自信を持って話せるものではありませんでしたが、1か月という短期間でしたが、留学終盤には、英語の話せないホストマザーとスペイン語のみでなんとか言いたいことを伝えることができるようにまでになりました。また、英語やドイツ語も今回の留学で伸びたように思います。学校のクラスメートや友達の多くもスペイン語よりも英語の方が話しやすいことやドイツ語圏からの留学生が多かったこともあり、休み時間や放課後遊びに行くときは、英語・ドイツ語で会話をしました。スペイン語を学びにきて、他の言語も学べたのはとてもよかったです。今回の留学で意識したことは、とにかく積極的に外に出ることです。1か月という短い期間だったので、なるべく多くの経験をするために、学校のプログラムやホストファミリーのお誘いには必ず参加しました。おかげで、ブエノスアイレスの歴史や文化、カフェ、レストランを多く知ることができました。休みの日はファミリーとミュージカルを見に行ったり、マーケットに遊びに連れて行ってもらったり、ホストシスターと夜のブエノスアイレスの街に出かけたりと充実した休日を過ごしました。また、12月という節目の時期での留学だったので、ホストシスターの高校の卒業式やクリスマスといった通常の留学では体験できないことも経験させてもらいました。学校の友達とは、連休を使って、フェリーに乗って隣国のウルグアイまで一緒に旅行にいき、忘れられない思い出もできました。ただ、ブエノスアイレスでの留学は、楽しいことだけではなく、もちろん大変なこともありました。1つは、現地の生活リズムに慣れることです。アルゼンチンでは、1日の生活の流れが日本よりも遅いです。朝はゆっくりで、お昼を14時頃食べ、18時ごろにメリエンダという軽食をとり、夕食は22時過ぎになります。ホストファミリーも例外なくこの生活リズムだったため、当初は合わせるのが大変でした。また、おしゃべりが大好きでとにかく歌ったり踊ったりと陽気なアルゼンチンの人々は、頻繁に家族や親戚、友達が集まり、日付が変わるまで賑やかに過ごします。これはとても楽しいのですが、次の日、学校があったり、毎日のようにあると精神的にも体力的にも少し疲れてしまった時もありました。2週間くらい経ち、現地のリズムに慣れてくると、一緒に楽しい時間を過ごせるようになりましたが、やっぱり日本にいる時のようになるべく早めに就寝して朝しっかり起きる生活の方が私は合っていると感じました。もう一つ困ったことは、現地の治安です。現地の人も皆、スリなどに大変気を付けて生活しています。地下鉄に乗る際は必ずカバンは前に持って抱えて移動します。実際に、ブラジル人の友達はスリに遭いましたし、観光客で賑わうマーケットで、スリが起こっているのを何度もみました。幸い、滞在中にスリに巻き込まれることはありませんでしたが、楽しみつつも常に周りを意識して生活するのはとても気が付かれるものでした。カフェやレストランで食事をしていると物乞いや押し売りをしてくる子どもや人がテーブルにやってきたり、地下鉄でも必ず、無言で膝の上にガムなどを置いて売ろうとして来る人たちが沢山いました。こうした生活の苦しい人たちがあちこちにいる姿をみるのは心苦しく息苦しさも感じました。こうした日本ではあまり見ない光景は、カルチャーショックの一部ですが、ストレスを感じた部分でした。
今回の留学を通して学んだことは、語学という面は勿論ですが、出会うことの楽しさと感謝することの大切さです。ブエノスアイレスという土地には、世界中から人が集まっています。スイスの山の中の病院で働いている女医、イタリアで大手アパレルメーカーに勤めるトルコ人デザイナー、会社のリモートワーク制度で働きながら世界を旅するドイツ人、仕事を休んで南米中を巡る船乗りのスウェーデン人青年、アルゼンチンで医者になるためにスペイン語を学ぶブラジル人、新しい言語に挑戦してみたい60代のお婆さん、色々なバックグラウンドを持った人と出会いました。アルゼンチン人の生き方だけでなく、様々な価値観や生き方を学ぶことができました。言葉が通じれば、文化的背景も踏まえたより深い考えも知ることができますし、出会えたことの喜びも大きくなります。今回の留学では、語学を学ぶ本当の楽しみを改めて感じることができました。留学先で出会う人々は日本にいたら絶対に出会うことのない人たちで、今回こうして出会えたことにとても感謝しています。また、この留学が実現するにあたって、IALCやDEOWをはじめとする多くの方々の協力がありました。こうした経験ができることが当たり前とは思わず、関わってくれた・支えてくれた人々に感謝して生活することも充実した留学生活を送るためにも大切なことであると思いました。
現在は、大学を卒業し、イタリアに本社を持つ会社で働いています。イタリア語はスペイン語とも近いため、今回学んだスペイン語を活かしながら仕事ができています。語学力を仕事だけでなく、プライベートの活動での国際会議や国際イベントなどのボランティアにも活かしていきたいと思っています。また、アルゼンチンという日本から遠い国に行き、大変だった経験をもとに、日本にいる外国人の方々が日本で生活しやすくなるよう支える活動もしていけたらと思っています。そして、今までの異文化経験や留学経験を活かして、日本から留学したいと考えている人たちの相談等にのることで、少しでも多くの人が一歩を踏む出す力になれたらと思っています。
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