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芝軒 奈央さん
名前

芝軒 奈央さん

留学先 フランス・カンヌ
留学先学校名 Campus International de Cannes
  • 留学の意気込み
  • 学校についてのレポート
  • 留学体験談

これからの留学を検討する方々に、フランスの魅力をお伝えできるよう

留学先の学校について

授業では、言語に加えてフランスに関する幅広い知識を深めることが出来ます。初日にテストを受けてA1?C1までレベル分けされますが、その後、先生と相談して自分に合ったレベルに変更することも可能です。授業は1クラス10人程度でフランス語のみで行われます。先生はとても明るくて親しみやすく、日本語を流暢に話す先生もいらっしゃいます。クラスメイトは授業にとても積極的で、気軽に発言や質問が出来る良い学習環境でした。主に文法や語彙を中心に勉強しつつ、自分のことや出身国について話す機会が与えられるので、身の回りのことを説明する表現力が高まりました。また必要に応じて地図や他言語を使用して説明してもらえたり、メディア図書館に行ってフランスの歴史を学んだりと、楽しく学習することが出来ました。

キャンパスはとてもインターナショナルです。生徒はヨーロッパ出身の人が大半で、特にドイツ語圏のスイス・イタリア・ロシア人が多く、アジア人は1%ほどでした。友達との会話は英語で行うため英語力も同時に向上できますし、私はルームメイトとフランス語のみで会話をする規則をもうけて、フランス語の会話練習をしていました。
世界の色々な国の友達と各国の文化や習慣について話し合い、新たな価値観や視野を得られたことは、私の中でとても貴重な経験になりました。また8月9日、フランスの「愛の祝祭日(La Saint Amour)」には、皆で「愛している」と自分の言語で伝え合ったことがとても良い思い出として心に残っています。

滞在先について

カンヌ国際カレッジでは、広大なキャンパスにカフェ・劇場・ジム・バレー / バスケットコートが備わっていて、非常に施設が充実しています。

私は2人部屋のキャンパス内にある寮に滞在しました。机とベッド、洗面所が備えられており、3つのトイレと8個のシャワールームをフロアで共同使用します。清掃は週に2回程でした。シャワールームは時々お湯が出なかったり、床に前の使用者のビーチの砂が残っていたりと、多少気になる点がありました。しかし、エアコンやバスルーム付きの個室に滞在することも可能です。洗濯は5?(洗剤付き)で出来ます。

食事はパン・サラダ・ドリンク等がビュッフェ形式で用意されており、ランチでは温かい食事とデザートも用意されています。ベジタリアン用のメニューもありました。ヘルシーでバランスの良い食事が楽しめますが、生徒からの料理の評判はとても悪いです。また部屋に冷蔵庫や電子レンジが無く食料を保存出来ないため、夕食はスーパーで買うか、外食を楽しむことをおすすめします。

セキュリティは非常に徹底されており、安心して過ごせました。入退出時にIDカードを見せてロックが解除されるようになっていて、授業の休憩時間に皆が外に出る際も教室の鍵が閉まります。

受付やカルチャー・オフィスでは、部屋の番号や、自分が尋ねたいことをフランス語で言えるように教えてもらうことが出来ました。また「こんにちは」「またね」などスタッフが私に日本語で話そうとしてくれて、とても嬉しかったです。

留学先の都市について

カンヌは南フランスの地中海に面した、高級リゾート地です。一面に綺麗な海が広がっており、ビーチでのんびりとリラックスしたり夕日が美しい海沿いを散歩したりと、一日中幸せな気分で過ごすことが出来る場所です。学校からバスで10分、徒歩30分で街の中心部に行くことが出来ます。物価は少し高めですが、お店やレストランが沢山あるので買い物や食事が楽しめます。スーパーマーケットは、街にMonop’とMonoprixというスーパーがありますが、学校から徒歩7分程度のところにあるLeader Priceが一番安くて便利です。夏の期間はカンヌを訪れるベストシーズンだと思います。毎週のように花火大会が開催され、カンヌ国際映画祭の会場周辺はブランド店や高級車が並び、世界中から集まるセレブも目にしました。

人気観光地のサン・トロペ、ニース、グラース、エズ、モナコまではバス(1.5?)や電車、フェリーを使ってそれぞれ1時間ほどでアクセス可能です。学校の受付でアクセス方法を尋ねると、地図をコピーして教えてもらうことが出来ました。また旅行先でキャンパスの学生証を見せると、学生割引が適用される施設もあります。コートダジュール全域はパノラマ風景がとても広大で美しく、壁のアートや色とりどりの花に魅せられ、常に感動と微笑みが絶えません。治安は悪くありませんが、夏場は人気の観光地であるため、特にスリが多いマルセイユでは十分な危機感を持つことが必要だと感じました。

School Evaluation

授業の内容 ★★★★★
教師の質 ★★★★★
サポート体制 ★★★★★
施設・設備 ★★★☆☆
アクティビティの充実度 ★★★★☆
立地環境 ★★★★☆
他の生徒の雰囲気 ★★★★★
国籍バランス ★★★★☆

School Photos

視野や価値観は大きく広がり、夢の実現に向けて大きな一歩を踏み出せたと実感しています

今回の留学の感想(総括)

フランスは私のAnother Skyです。私にはフランス人の叔父と従姉妹がいます。これまでに何度も訪れ、多くの感動と幸せを私に与えてくれた場所です。今回のカンヌへの留学は私に異なる角度からフランスを再発見する機会を与えてくれました。自分の足で歩き、見て、触れて、人と関わり、感じて見えてきたものは、決して全てが良いものばかりではありませんでした。不便なことや辛い思いを沢山味わったし、理想と現実のギャップにも直面しました。しかし同時に私が得たものは、それらよりも大きなものであったといえます。南フランスを代表する語学学校のひとつ、Campus International de Cannesでの学びはとても質の高いもので、非常に充実した時間を過ごすことが出来ました。日本に興味を持っている学生や先生が多く、「ありがとう」や「こんにちは」などと私に話しかけてくれて嬉しかったです。またキャンパスで「世界人類が平和でありますように」と日本語で記された石碑を見つけたとき、とても胸が温かくなりました。毎日太陽の温かさを感じ、空と海の青さに魅了され、様々な国籍の友達と楽しい時間を過ごし、これまでにない幸せと自由を感じられた最高の夏になりました!
留学中、私の留学生活や南仏・カンヌの魅力について情報を発信していました。奨学生としてこの留学に臨むにあたり、これから留学を志す人たちの役に立ち、背中を押せるようになりたいというのが私の目標でした。SNSという書き手と読み手が直接見えない環境でしたが、私の投稿を通じて沢山の人の留学との、世界との懸け橋となることができて非常に嬉しく思います。そしてこれからも、そんな存在であり続けたいです。

留学期間つらかったことや困ったこと

私が一番辛かったことは、言語の壁とコミュニケーションスタイルの違いです。授業でフランス語を理解できないことが多く、文法や単語は理解しているものの、自分が言いたいことを上手く伝えられないもどかしさが募りました。また友達との会話を通じて自分の英語力や知識の不足に気付いたり、会話様式の違いに戸惑って上手く自分を出せなかったりもしました。そんな中で、周囲の人の支えが私を強くしてくれました。授業後に一緒に勉強してくれた友達、「そのままの貴方が素敵だよ」と言ってくれた友達、言語アプリで私のフランス語を毎日修正し励ましてくれた人たち。そのおかげで苦しい経験こそ力になる。自分が出来ないことばかりに目を向けて悲しむのではなく、その現実を受け止めて今の自分に出来ることを模索しようと前向きでいられました。
海外での初めての一人旅や生活はとても大変でした。全ての行動の計画を自分で立て、実行し、責任をとらなければいけません。私は飛行機の遅延に遭遇したり、フランス語表記の洗濯機の使用に苦戦したり、外出時の危機管理には特に気を張っていました。いくつかの苦労はありましたが、それらを乗り越えた小さな成功体験の積み重ねが自分に自信を与えて成長させてくれました。

今回の留学で学んだこと

外に出て探検しよう、というのが私の一つ目の学びです。語学は机の上で学ぶものだけではありません。ましてや留学中という絶好のチャンスが与えられているときは、その国で出来る体験や交流から吸収出来るものが沢山あります。日焼けを気にせずに太陽の光を思いっきり感じ、静かな波音を聞きながら夕日が沈む海岸沿いを裸足で歩いたこと。ふと見た小窓や振り返った道に広がる景色の美しさに気付くこと、街中を彩るお花に目を向けること。こうして外の世界に広がる日常の美しさに気づけたら幸せはやってくるのだと気付くことが出来ました。今回の留学中、私は二度の一人旅に挑戦しました。インターネット環境も地図も無いなかで道に迷い、不安で泣きそうになったこともありました。しかしそれは現地の人とフランス語でコミュニケーションをとったり、交通機関の利用の仕方を覚えたり出来るきっかけとなり、3時間かかって現地に到着した達成感は今でも忘れません。この経験から出会う人や景色は全て必然で、意味があるのだなと学ぶことができました。
二つ目は自分らしくいようという、という学びです。学校ではヨーロッパ出身の人が大多数を占め中アジア人は私一人で、自分の日本人としてのアイデンティティを意識する機会が多くありました。そして人はそれぞれに魅力や個性を備えていて、それぞれに価値があるのだから周りと同じでなくてもよい、私はわたしでいることの大切さを学びました。

今後この留学をどのように活かしていきたいか

まず一つの大きな目標は、2020年の東京オリンピックにボランティアとして参加することです。多くの外国人の訪問とその対応が必要とされるなか、この留学で日本の文化を伝える役割を担った経験や、異文化理解・コミュニケーションの手段を活用したいです。またフランス語はオリンピックの第一公用語であるため、今後も継続してフランス語の勉強を続け、英語能力とともに大会の運営に貢献できたらと思います。
私の将来の夢は大使館職員として、外交の面から日本とフランスの懸け橋となることです。今回の留学によって私の視野や価値観は大きく広がり、夢の実現に向けて大きな一歩を踏み出せたと実感しています。これからも私らしく、自分の道を歩いていきたいです。

Memories

奨学生事務局より

フランス・カンヌに留学された芝軒さんにとって、フランスは「Another Sky」。フランスには何度か訪れたことがあったようで、今回のカンヌ留学は、フランスの別の表情を見つけることができたそうです。
4週間の留学中、SNSを通して積極的に留学先の学校や都市の情報発信をして下さった芝軒さん。きっと多くの人に、フランス留学、カンヌの魅力を伝えて下ったと思います。芝軒さん、Merci beaucoup!
通われていた語学学校・Campus International de Cannesは、とてもインターナショナルな環境だったということです。ヨーロッパからの生徒が大半で、アジアからの生徒は1%ほどだったそうで、友達との会話は英語で行うため、フランス語はもちろん、英語力も同時に向上できたそうです。非英語圏の留学ならでは、ですね。
カンヌは南フランスの高級リゾート地として知られており、留学中、芝軒様もビーチでのんびりとリラックスをしたり、夕日が美しい海沿いを散歩したり、カンヌならではの留学生活を送られたそうです。羨ましい?夏の期間はカンヌを訪れるベストシーズンとのこと。花火大会やカンヌ国際映画祭など、カンヌライフを満喫されたい方には良い時期ですね。
今後、日本で開催されるオリンピックのボランティアとして、語学を通して大会の運営に貢献したいという芝軒さん。将来の大きな夢は、大使館の職員として、外交の面から日本とフランスの懸け橋になること?今回の留学が、芝軒さんの夢の実現に向けたに大きなステップなったとのこと、とても嬉しいです。国と国を繋ぐという素敵な夢の実現に向けて、芝軒さんらしく前に進んでいって下さいね。

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