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S. M.さん
名前

S. M.さん

留学先 アメリカ・ロサンゼルス
留学先学校名 ELC Los Angeles
  • 留学の意気込み
  • 学校についてのレポート
  • 留学体験談

自分にしか発揮できないプレゼンスを高める機会の一つにしたい

 私は、この大学生活で国際交流活動に力を入れ、内閣府青年国際育成事業のミャンマー派遣などに参加してきた。その際、日本から出て、留学先で、必然的な必要性に駆られなければ、日本国内での語学能力の伸びは天井があることに気づいていた。外国語しか喋られない状況で、ある意味追い込まれた状況に身を置きたかった。しかし、時間とお金の制約によってなかなか行くことが出来なかった。
 このdeow海外留学奨学生の要項を見たとき、日本から飛び出た環境で、同じように語学を上達させる志を持った同志との出会いや、それをサポートしてくださるホームステイのご家族の支援体制の確かさなどを感じた。残り少なくなった大学生活のうちに留学に行くという目標を果たせずにいた自分にとって、このdeow海外留学奨学生の募集は、心の炎がもう一度燃え上がったような気持ちになった。このチャンスを生かし、学生生活で最後に大きな目標を達成したいと思った。
 私はLAに行くため、更なる英語の上達を目標にしていることはもちろんであるが、それ以外に、多様な価値観が混在する語学学校の中で、自分のアイデンティティを見出し、より確固たる自分の考えを持って帰ってきたいと思う。様々な価値観が存在する場では、異なる考え方や生き方を知れると思うが、そこをゴールにするのではなく、その学びを、今自分が持つ考え方と比較して、更に自分の考えをアップデートさせたい。
 また今回の留学では、語学学校での学びだけではなく、ローカルな環境であるホームステイを経験することによって、日本とは違う生活スタイルを学ぶことが出来ると思うし、その環境に馴染むための適応能力の向上も図れると思う。違う環境に馴染むという時間を過ごすことで、それに耐えうる心と体の強さを身に付けたい。
 この海外留学奨学生では、日本全国からのたくさんの応募から選出していただいたので、自分独自のしっかりとした価値を残して日本に帰ってきたいと思う。
 私は大学卒業後、歌舞伎の長唄三味線奏者の道に進むことに決めた。LAにも、もちろん三味線を持って行って、ホームステイ先の方々に演奏させていただきたいとも思っている。大学入学当初はその道に進むとは夢にも思わなかったし、それに関連する活動をしてきたわけではなく、むしろ様々なジャンルの活動を経た上で、最も身近にあったその世界へ進む覚悟や意欲が湧いてきたとも言える。日本の伝統芸能の道に進むとはいえ、そのジャンル以外での関わりは以前よりもより重要になってきている。長く受け継がれてきたものをしっかり守った上で、さらに広げていくことが、未来のためには必要だと思うからだ。私はその世界の他の方々と比べて様々な人と出会ってきたし、今回の留学では、地球の裏側にまで自分との関わりを作ることができるチャンスであると思う。
 今回の留学では、自分の視野や出来ることの幅を広げ、将来、自分にしか発揮できないプレゼンスを高める機会の一つにしたい。それだけではなく、将来、今の自分と関わってくださった方々に勇気を与えられるような人になれるような進化のファーストステップとして、この留学を大いに活かしたいと思う。

他では聞けない話ももちろん聞けるし、そういう距離感が近い良い学校だと思った

留学先の学校について

いかにも優秀そうな銀行マンやサラリーマンと思われる人々が闊歩する街のど真ん中に、ELCが入るビルは存在しており、最初は本当にここで合っているのか、不安になるほどに立派な立地であった。私のコースは、文法とコミュニケーションの授業を行うコースで、朝の9時から始まってお昼過ぎには学校が終了した。
 授業も、私は非常に楽しく受けることができた。文法の授業では、1日1テーマの文法項目をしっかりと学習し、その発展が次の日につながるような内容であった。英語で英語の文法の説明を理解することは非常に困難だが、それも含めて非常に良い勉強になった。コミュニケーションの授業では、常に自分が何を考えていて、何をしたいのかを考え、それを英語で説明することが求められる。普段から英語で何かを発信する機会もないし、自分が英語で何かを喋らなくてはいけない状況になるという点においては、行く前に意図していたことを実現できたと思う。また、クラスメイトと仲良くなっていくに連れて、他では聞けない話ももちろん聞けるし、そういう距離感が近い良い学校だと思った。
 語学学校独特の多様性が垣間見られ、日本では聞くことのできない話や、自国についての本音を聞けた意味では、非常に勉強になった。例えば、トルコの大使館でサウジアラビアの記者が暗殺されたことに対して、サウジアラビアの留学生に問い詰めることがあった。おそらく日本においては、そのことをサウジアラビア人に問いかけることはタブーとされるだろう。しかしその授業では、クラスの先生までも、あの事件についてどのように思っているのか、真剣に聞いていた。日本では相手を尊重して「聞かない・言わない」ことが提示される。しかしそこまでタブーに踏み込んでいるとはいえ、こちらでも尊重をしていないわけではない。むしろ尊重しているから、「知りたくて」、「聞く・言う」のだ。日本の尊重の仕方が間違っているとは思えないが、もう一度そのことについて考える必要があると感じた。
そのようなことは日本に居てはなかなか経験できないことだと思うし、非常に有意義な経験となった。

滞在先について

私がロサンゼルス空港から家に向かうまでに、バスに乗るために必要な1ドル札を持っておらず、地元の人に両替してもらうなどの苦労をしてたどり着いたのでひどく疲れていたが、ホストマザーは暖かく迎え入れてくれた。
 家中に飾ってある家族写真を一つ一つ説明してくれ、お孫さんを溺愛していて、非常に仲の良い家族だった。到着して2日目には、車で近所をドライブに連れて行ってくれ、スーパーやバス停などの場所を丁寧に教えてくれた。
 しかし少し残念だったことは、ホストマザーをはじめとしたホストファミリーが、自分がステイ中に、1週間半ほどいなくなり、しかもそれを直前まで知らされることがなかったことで、私はクリスマスや年末年始も、広い家で一人で生活した。私は到着して1週間経ったところで、どこか他のところを手配する余裕がない状態でそのことを知ったため、少しショックを感じた。そういう意味で、今回のプログラムで初めてのホームステイとなった私であったが、酸いも甘いも経験できたので、良い時間だったと思う。

留学先の都市について

ロサンゼルスには自分自身初めての訪問で、こういう機会がないとなかなか行こうと思うこともないので、非常に良い経験であった。
 ロサンゼルスは、全体的に治安は良いと思われる。もちろん、日本とは違って夜はやはり危険だし、完全に安心して生活できるわけでもない。しかし普通に生活するぶんには全く問題ない都市であった。
 私はロサンゼルスが持つ多様性に非常に感銘を受けた。人々を一瞬でリラックスさせる海があり、美術館があり、日本では考えられないほど大きな家が立ち並ぶ高級住宅街があり、ディズニーやユニバーサルスタジオをはじめとした最先端のエンターテインメントがあり、インフラも整っている。特に現代美術における世界最高峰の芸術を展示している外には、落書きとも思えるようなストリートアートで街が彩られていて、そのストリートアートの中には、強いメッセージ性が込められている物が多く街中を歩いているだけで刺激に溢れる都市である。
 また、アメリカの多くで見られるような、高級ブランドの店先にホームレスが集るような風景も見られたが、世界有数の高級住宅街の地域で見るホームレスは、その存在感がより際立っているように見える。しかしホームレスが持つお金を入れるコーヒーカップの中には、日本では考えられないほどのお金が入れられているし、路上でパフォーマンスをしている光景にも同じことが言えるし、店に入ればチップは必須である。やはり日本よりも寄付の文化が根付いているし、ここに来た限りその文化に馴染まなければいけないことは明らかであった。
 しかし温暖な気候に影響されてか、ニューヨークなどに比べて人が優しいし、穏やかな気持ちになる。そのぶん、狙われるときは狙われるので注意は必要だが非常に過ごしやすく、気持ちよい都市だった。

School Evaluation

授業の内容 ★★★★☆
教師の質 ★★★☆☆
サポート体制 ★★★★★
施設・設備 ★★★☆☆
アクティビティの充実度 ★★★☆☆
立地環境 ★★★★★
他の生徒の雰囲気 ★★★★☆
国籍バランス ★☆☆☆☆

School Photos

Memories

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