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森永 美穂さん
名前

森永 美穂さん

留学先 中国・上海
留学先学校名 LTL Mandarin School
  • 留学の意気込み
  • 学校についてのレポート
  • 留学体験談

中国語を勉強するという部分だけでなく、旅行先としても中国を紹介したい

なぜ留学に行きたいと思ったのか

私は大学で中国語を専攻していて、いつか中国に留学に行ってみたいと思っていました。大学三年の前期、中国で半年間中国語を勉強しに留学していました。そして夏休みにこの奨学金を頂いて上海に留学させて頂けることになり、とても感謝しています。留学はただ語学を勉強するというわけではなく、その国の音楽、テレビ、食べ物など経験するすべてのことが勉強になると思います。日本で授業を受けて中国語を上手になることは可能ですが、それでは中国を理解しているとは言えないと思います。あれだけ大きくたくさんの人がいる中国ですから、中国に行ってみないと分からないことがある、留学はもっと中国を知る良い機会だと思い留学に行くことを決意しました。世界的に中国語を勉強している人は年々増加しているらしいです。日本では英語を話せる人は多いですが中国語を話せる人は多くないので、中国語を話せるということがこれから役に立つのではないかと考えました。

留学先で何を学んでいきたいか

今回の留学は前回の中国の大学で留学生と一緒に中国語を勉強するという留学とは違い、ホームステイで中国人と一緒に生活する、語学学校に通いマンツーマンでレッスンを受けるというものです。まず中国人と一緒に生活することで、授業では習わないような、普段使う言葉を学べるのではないかと思います。また中国は南と北で料理の味付けも食べるものも全然違うので、現地の上海料理を食べられることを期待しています。授業ではマンツーマンということで、今まで一対一ですべて中国語で会話する機会が無かったので、とても楽しみにしています。スピーキング能力が一番自信が無いので今回の留学でたくさん話して少しでもスピーキングを向上したいです。私は今まで中国の北の方にしか旅行にいったことがないので、北と南の違いを感じられることが楽しみです。特に前回の留学との違いが多いので、たくさん新しい事を経験できるのではないかと思います。

留学生としての意気込み

今回この奨学金を頂いて留学に行かれる方は英語圏への留学が多いかと思います。その中で中国に留学に行きSNSで語学学校や上海について紹介することは、これから中国留学を考えている方にとても意味のあることになるのではと期待しています。私はもっとたくさんの人が中国に旅行に行き、中国語を勉強してみたいと思って留学する人が増えてほしいです。上海は中国で一番の大都市なので、キラキラした楽しい部分を伝えていきたいです。また前回の留学先は長春という北の小都市だったので、大都市との違い、北と南の違いも伝えたいです。時間があれば周辺の南京や杭州などの都市に旅行に行こうと思っているので、中国語を勉強するという部分だけでなく、旅行先としても中国を紹介したいです。今回このような素晴らしい機会を頂いたことに感謝をして、一ヶ月間頑張っていきたいと思います。

上海は想像していたよりもとても都会で発展していました

留学先の学校について

学校の場所は駅から歩いて5分くらいで、近くにコンビニやタピオカミルクティーのお店やサブウェイなどがあり、とても便利な場所にあります。外灘や豫園などの観光地にも地下鉄に乗ればすぐに行けます。学校はビルの9階にあり、入り口はパスワードをうたないと入れないようになっています。中はそんなに広くはなく、入ってすぐソファと机があって、授業が終わった生徒やこれから授業を受ける生徒が先生とおしゃべりしている様子がよく見受けられました。ウォーターサーバーがあって自由に飲むことができます。教室は会社の会議室のようなセパレート式に分けられていて、広くも狭くもなくちょうどいい大きさだと思います。私は毎日マンツーマン二時間の授業を受けていました。あらかじめ事前にスカイプで話していた通りスピーキングを伸ばしたかったので、以前の留学の際使用していた??用?という日常会話で使われる中国語独特の言い方を学ぶ教科書を使って授業してもらいました。一週目の終わりに授業はこのままで良いかの確認をされた際、私が9月にHSKという中国語の資格試験を受ける予定だと伝えると、そちらの対策もしたほうがいいのではないかと提案されたので、二週目からはHSKの問題集をやり時間があれば??用?の教科書もやるという感じになりました。HSKの教科書は学校から市販のものを支給されました。先生は英語が上手で日本語も少しできる方で、意味が分からない単語は英語や日本語に置き換えて説明してくれたり、漢字は同じでも日本語と中国語の微妙な意味の違いとか細かいことまで教えてくださりすごくわかりやすくマンツーマンにしてよかったです。色々相談に乗ってくださり、週末の旅行の話などをして楽しかったです。学校の生徒は欧米系の人が大半なので、先生は皆英語を話すことができます。毎週学校企画のイベントがありそこでほかの生徒とも仲良くなることができると思いますが、欧米系の生徒はあまり中国語を話せない人が多いので、メインの会話は英語になります。なので英語ができないと参加するのは厳しいかなと感じました。私も一度誘われて北京ダックをみんなと食べにいきましたが、私は英語が全然できないのであまり会話ができませんでした。この語学学校に通うには英語もある程度話せたほうが良いと思いました。

滞在先について

ホストファミリーは20代後半くらいの姉妹と毎日やってくるお手伝いのおばさんです。(中国語で阿姨といいます)。阿姨は月曜から土曜、朝8時半に来て午後5時半に帰り、家の家事はすべてその阿姨がやってくれます。上海ではそういうのが普通らしいです。事前にペットをたくさん飼っている家だとは知らされていたのですが、事前の情報よりも数が多く、犬4匹と猫が2匹とネズミ1匹飼っていました。正直思っていたよりも多くて、びっくりしました。洗濯物を干す場所の下、猫のえさやトイレの場所になっていて、乾かして返ってきた洗濯物に猫の毛が付いていたり、臭ったりして嫌でした。洗濯は下着は自分で洗って、ほかの服は阿姨が洗ってくれました。私は午後から授業だったので朝はだいたい起きるのが遅く、食事はお昼だけ家で阿姨が作ったご飯を食べていました。言えば朝や夜も作っておいといてくれます。ただ阿姨は田舎出身で標準語がうまくなく、あまり何を言っているか分からないし、ご飯も美味しくなかったです。なので最後のほうはお昼も家で食べず、外で食べていました。自分の部屋は机とベットとクローゼットがあり、十分な広さで快適でした。トイレとシャワーはホストファミリーと共用でした。中国では一般的なトイレの横にシャワーがあるスタイルで、これは慣れないと日本人にはすこし厳しいかなと思いました。正直ホームステイ先としては不満な点が多く、ストレスがたまることもありました。例えば駅まで歩いて15分かかる、学校まで遠い、夜家の周りは真っ暗なので、遅く帰るととても怖いなどです。しかしこの家の良い所は門限が無く、良い意味でほっとかれることです。12時を過ぎて帰ってきても朝にシャワーを浴びても何も言われませんでした。またネットで注文した商品を阿姨が受け取って部屋に置いておいてくれたのもありがたかったです。土日は毎週旅行に行っていたので朝かなり早く家をでて夜は11時くらいに帰ってきていました。中国ではホームステイという留学スタイルはまだメジャーではありません。家庭により違うとは思いますが、欧米のようなホームステイ先を想像してくると戸惑うと思います。それでも上海の一般家庭の生活を体験できたのはよかったです。

留学先の都市について

上海は想像していたよりもとても都会で発展していました。10年前に家族旅行で上海を訪れてことがあるのですが、そのときの印象とは全く違い中国の発展の早さに驚きました。空気は今年の上海は特に良いらしく晴れの日が多かったです。外国人がたくさん住んでいて、町中でよく見かけます。おしゃれなコーヒーショップやバーなどがたくさんあって外国人にとって暮らしやすそうだなと感じました。虹?という空港近くの町は日本企業や日本食レストランがたくさんあり、まるで日本みたいです。地下鉄が発展していて、どこにでも地下鉄で行くことができ、交通費もとても安いです。ただやはり夕方の帰宅ラッシュ時は東京のような満員電車になり、中国人は人が降りるのはお構いなしに乗ってくるので、降りる時ははっきり降りますと声に出して意思表示が必要です。中国のトイレは洋式じゃない、紙がない、紙を便器に捨てられないので横にゴミ箱があるのですがそれがとても汚かったり、外国人にとって中国式トイレはとても苦痛だと思います。田舎に行くともっとひどいです。現在政府はトイレ改革と称し綺麗なトイレを増やす計画を進めています。私が上海に来て一番驚いたことが、ショッピングセンターなど大きなお店のトイレがどれも洋式で紙があることです。いつも掃除のおばさんがトイレにいて、壁にもトイレを綺麗にしようという張り紙がありました。他の都市ではほとんどそのようなトイレは見られませんでした。上海の発展ぶりを感じた点でした。物価はほかの都市と比べて高いと思います。特にタクシーは一番上海が高いです。上海は中国の真ん中くらいにあって他の都市に旅行に行きやすく、立地としても日本から近くたくさん飛行機が飛んでいるので来やすいので、留学先としても、旅行先としても良いと思いました。

School Evaluation

授業の内容 ★★★★☆
教師の質 ★★★★★
サポート体制 ★★★☆☆
施設・設備 ★★★☆☆
アクティビティの充実度 ★★★★☆
立地環境 ★★★★☆
他の生徒の雰囲気 ★★★★☆
国籍バランス ★★★☆☆

School Photos

中国語を勉強することで、日本についてより考えるようになりました

今回の留学の感想(総括)

今回の留学は半年間他の都市で留学してからだったので、生活や中国語に対してはあまり困ることなく過ごすことができましたが、中国でホームステイをする、中国で一番発展している上海で旅行ではなく実際に住んで生活するという経験は初めてで新鮮でした。学校ではマンツーマンで授業を受けたくさん話せたのでよかったです。先生が日本語が少し話せる方で助かりました。学校には色んな国の方がいてもう少し英語が話せればもっと仲良くなれたのかなと少し後悔しました。でもそう思うくらい毎週学校側はイベントを企画してくれ、気軽に参加できる雰囲気で誘ってもくれるので、よい学校だと思います。立地も観光地に近く、周辺にご飯やさんもたくさんあります。学校に一人スタッフの方で、中国人ではないのですが英語、中国語、日本語を話せる人がいてすごいなと思いました。意外だったのは上海の都会ぶりです。街を歩けば外国人を見かけるし、外国人向けのバーやカフェなどがたくさんあり、外国人が住むにはとても快適だと思います。トイレも綺麗です。繁華街でない通りに入れば、昔ながらの中国らしいお店や住まいが垣間見れて、中国の発展の速さや生活層の違いを知れました。中国はとても大きくどこに留学に行くか迷う人も多いと思います。以前私は上海は大都会で物価も高いし留学先にはどうだろうと思っていましたが、今回一ヶ月滞在させて頂き上海はたくさんチャンスに溢れている街だと感じて、上海に留学している人がうらやましくなりました。留学先として上海はとても良いと思います。

留学期間中、辛かったことや困ったこと

学校では毎日二時間の授業しかないのであまり中国語を話す機会が少ないことが悩みでした。他の生徒は欧米系の人が多く、あまり中国語を話すことができません。基本的には先生としか中国語を話す機会がありませんでした。そこで週末は中国人の友達と遊びに行きたくさん話すように努めました。他の都市に行くと上海とは違った中国語を聞けるのでリスニングの勉強にもなります。ホームステイでの悩みは家の家事をすべてやってくれるお手伝いのおばあさんが方言が強いことです。本当に何を言ってるのか分からなくて、意思疎通ができない時がありました。作ってくれるご飯もあまり口に合いませんでした。
上海は本当に都会なのでどこでも地下鉄が通っていて便利なのですが、毎回駅に入るのに荷物検査を受けないといけないのがめんどくさいです。小さい鞄なら検査を受けなくてもいいみたいなのですが、それなら検査の意味があるのかなと思いました。それとやはり満員電車がひどいです。特に夕方は東京と同じくらい混んでいて、中国人は降りる人優先とか関係なく、扉がひらくとどんどん乗り込んでくるので降りるのが大変です。降りる人は隣の人に次降りるか聞いて場所を扉に近い変わってもらったり、大声で降りると叫んだりしていました。電車の乗り方は日本と中国で違いがあるとおもいます。
週末近くの都市に行った際、長距離の電車に乗ったのですが様々な人がいて、三人席が向かいあってる席で、前の子供連れの夫婦が子供が泣き出すとお父さんが子供を殴って電車から降ろそうとして、周りの人が止めに入ったり、私が座るはずの席にチケットを持たない人が勝手に座っていたり、席を替わってほしいと言われ替わったら、途中の駅でその人が知らないうちに降りていて、次に乗ってきた人が私が今座っている席(替わってあげた人の本来の席、その人が降りたので次のひとの席になった)らしく、私が勝手に座っていると思われすごくどなられたりしました。中国は人口が多い分色んな人がいて、時にはそれにイライラすることもありました。でもとても中国らしさがあるので、面白いと思います。

今回の留学で学んだこと

中国語を勉強することで、日本についてより考えるようになりました。中国のネット社会はとても進んでいて、中国版ツイッターなどで日本の情報は簡単に得られます。今回私が留学中に日本に大きな台風が来ましたが、中国のネットではすぐにその情報が流れていて、それに対して中国の人は様々な反応を示していました。中国語が分かるようになって、日本のことにこれほど中国人が興味があるということを知ったし、留学中に知り合った友達ともよく日本と中国の違いについてよく話していました。留学する前は中国に対しあまり良い印象は無かったですが、留学して中国語だけじゃなく、考え方や習慣などを知り、こういう考えがあってその行動をとるんだというような、中国人の考え方や習慣により理解が深まったと思います。日本と中国はとても関わりが強いので、このような理解は大切だと思います。また上海は日本の会社がたくさんあり、駐在してる日本人も多いです。今回上海に駐在している日本人と話す機会があり、自分の将来について考えが深まりました。現地採用で働いてる人と駐在員との待遇は大きく違っていて驚きました。

今後、今回の留学をどのように活かしていきたいか

中国と日本は歴史的にも政治的にも関わりが強い国です。また訪日観光客の大半はアジア人、特に中国人です。今日本ではどこに行っても中国人観光客がいるのではないでしょうか。世界の共通語は英語ですが、日本においては中国語を話せるということはとても強みになるのではないかと思います。日本では中国に関するニュースは政治に関するものばかりで、実際に中国人がどのように生活しているのか、中国の若い人は何に興味があるのか、そのような情報をほとんど報道しないし手に入れることができません。ただ言語を話せるというだけではなく、実際に現地で生活をしその国の人の考えを少しでも理解することが、留学する意味だと考えているので、今後留学で得た経験を通して、中国語を活かして日本と中国の間にたって、少しでも日中友好に役立つような仕事がしたいです。

Memories

奨学生事務局より

大学で中国語を専攻し、いつか中国に留学に行きたいと思っていた森永さん。奨学生として、大学生の夏休みに上海にある語学学校に留学をしました。留学と聞くと、英語圏の留学が多い反面、中国語も世界的に多く使われている言語の一つ。今回の留学を通して、中国留学の様子、そして旅行先として中国を紹介していきたい、と渡航前に意気込みを語って下さりました。
中国・上海は、世界の中でも急速に発展している都市の一つ。多くの高層ビルが立ち並び、産業都市として知られる反面、古くからの伝統も残されています。森永さんが通われた語学学校・LTL Mandarin Schoolは、駅からのアクセスも良く、近くにコンビニなどのお店も立ち並ぶ便利な場所にあります。森永さんは留学時に高い中国語力をお持ちでしたので、学校ではマンツーマンレッスンを受講されました。マンツーマンレッスンのため、授業は個々のニーズに合わせて学ぶことができたそうです。レッスンの先生とは、授業以外にも中国現地での過ごし方、週末の旅行などの話もされたそう。語学学校のアクティビティでは、欧米系の生徒も多いことから会話が英語になることがしばしあったそうです。中国語を学ぶ傍ら、生徒同士のコミュニケーションの一つとして、英語力もある程度話せた方が安心とコメントをいただきました。
今回の留学を通して、中国語の習得だけではなく、現地の人の考え方や習慣を知り、中国に対しての理解が深まったと思う、と言って下さった森永さん。日本と中国は、政治や経済、観光など、関わりが強い国です。実際にその国に行き、そこに生活する人を知ることで、異文化理解に繋がりますね。
留学を通して学んだこと、感じたことを通して、今後の日中友好に役立つような仕事をしたいという森永さん。森永亜さんの中国語スキルや中国での体験を活かして、ぜひその夢を叶えて下さいね。

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