留学・海外留学なら留学ワールド

佐藤 碧さん
名前

佐藤 碧さん

留学先 アイルランド・ゴールウェイ
留学先学校名 Galway Cultural Institute
  • 留学の意気込み
  • 学校についてのレポート
  • 留学体験談

学校でだけでなく日常生活のなかからも英語を学ぶことがたくさんあると思うので、しっかりと身に着けて帰りたい

なぜ留学に行きたいと思ったのか?

近年の世界情勢や私達の生活をみているとこれからはグローバリゼーションなどの考えが日本でも世界でも大きく広がっていくと考え、母国語のコミュニケーション能力だけではなく、外国語のコミュニケーション能力の習得が必要だと思ったからです。2020年に文部科学省が英語教育改革を導入するという計画をすすめているそうですが、私達の世代は当時の義務教育だけでは外国語の教育が不十分であったと感じています。そして大学に進学すると、自らが外国語を学ぼうとする姿勢でないと、外国語を勉強する機会がとても少なくなってしまうものだとわかりました。それに加えて私はペーパーテストだけでは計ることのできない自分の英語能力が不安定なまま大学を卒業することに危機感を抱いていました。それらのことから、英語を母国語とした人たちの中で生活し、英語を使わなければいけない環境に身をおくことによって、学校で行われる授業だけでは知ることのできないその土地の文化や風習から、英語のコミュニケーション能力を得ることができると思い留学することを決意しました。

留学先でなにを学んで行きたいか?

私が今回留学先で学びたいことは三つあります。一つ目は今回アイルランドでホームステイと語学学校への入学をさせていただくので英語力の向上を目指したいです。そのためには毎日自発的にホストファミリーやクラスメイト、先生と英語でコミュニケーションをとることが重要だと考えております。二つ目は現地の友達を作ることです。これから就職し社会に出るということを考えると、自分の人脈の中に外国に友達がいるということはいつか必ずアドバンテージになると考えました。三つめはアイルランドの文化と風習に日本のものとの相違点を見つけ、それらがどのように違うのか、なぜ違うのかなどを知ることです。国によって文化と風習が違うのは当たり前だと思いますが、そういった違いがいつの時代からか、どのような環境からできあがったものかなどを知ることは私にとってとても興味深いことであり、それらを知ることで現地の人の生活の理解が深まり、より良いコミュニケーションをとることができると考えたからです。

奨学生としての意気込み

奨学生に選ばれたと知ったときは驚きと嬉しさで信じられませんでした。今回奨学生として留学させていただくということはたくさんの方のお力添えのおかげであると考え日々の勉強は怠らずに悔いのないような留学生活をしていきたいと思っています。そのなかでも学校でだけでなく日常生活のなかからも英語を学ぶことがたくさんあると思うので、しっかりと身に着けて帰りたいと思います。また、これから留学をしてみたいと考えているが、なにをすればいいかわからない、留学するにあたって不安がありなかなか踏み出せないというような悩みをもつ人たちへのサポートとして、留学中に様々な情報を発信していけたらいいなと思っています。私自身、今回初めての経験となるホームステイですが、数ある中の一例として私のホストファミリーとの生活を写真や文章でしっかりと記録したいと考えています。そしてそれがたくさんの人たちへの留学をするきっかけとなればいいなと思います。

留学先の学校について

私はGalway Cultural Instituteに1カ月間在学していました。この学校は海にとても近い場所にあり、放課後街へ行く際など海沿いを歩くことができて日々のリフレッシュになりました。学校の印象は落ち着いていて綺麗でした。トイレも掃除が行き届いており、1階と2階にはウォーターサーバーがありましたのでドリンクボトルも持参しなくても良かったのが好印象でした。

授業につきまして私はG20コースを受講しておりました。週に5日間1時間半のクラスが2つ午前中にありました。クラスメイトはブラジル人、スペイン人、フランス人、台湾人、そして日本人は私一人でした。ブラジル人がとても多く、台湾人も多いときで3人いました。日本語を話せる人がクラスにいなかったため英語を上達させる機会がありとても良かったと思います。授業内容は日本の義務教育で習うような英文法を、教科書を使ったりプリントを使ったりして先生と学ぶというものでした。私の場合、この1カ月で習った文法は中学、高校と習ったものばかりだったので比較的スムーズに理解することができました。しかし先生から質問をされたりすると頭では理解しているのに英語を使って説明できないことばかりでした。またその逆で、クラスメイトのブラジル人たちは自分の国の言語に受動態というものが存在しないためそれらの文法を理解するのにとても大変そうでした。しかし彼らは積極的に発言をし、根気強く先生に説明を求めたので2日間受動態の文法を習うという週もありました。私が日本で習った時は期日までに全てのタスクを終わらせるという雰囲気だったのでとても驚きました。そして毎週金曜日はその週に習ったことの総復習をするテストがありました。これはとても効果的で、その週に覚えたことをその週のうちに理解しようというモチベーションにもつながりました。

 放課後のアクティビティですが、この学校では毎日なんらかのアクティビティが開催されていました。アクティビティですが、カンバセーションクラブや、パブナイトクラブ、クラフトビール飲み比べ、ゴールウェイ市街地ツアーなどがあり、無料のものから有料のものまでありました。それらに参加するにはその日のお昼休みにサインアップしなければいけませんでした。週末にはカネマラ、クリフの断崖そしてアラン諸島ツアーなどもあり、学校が代行してツアーの予約をしてくれました。私はカンバセーションクラブとクリフの断崖ツアーに参加しましたがいろんな人と出会って英語を話すことができたのでとても良い経験になりました。

滞在先について

私のホームステイ先は学校から徒歩およそ10分程度の場所に位置しており、学校へのアクセスはとてもよかったです。ホストファミリーはマザーとファザー、そして子供3人がおりました。子供たちのうち長女と次男はアラン諸島の一つのイニッシュマンという島にある学校に通っていたため週末に帰ってくるかこないかの頻度でゴールウェイにいました。ですので、私は彼らと会話するチャンスは週末だけでした。長男は大学生でしたが休暇中なのか学校に通っている様子は見られず、ずっと部屋に引きこもって夜中にゲームをしている印象でした。彼は朝起きるのも遅く、夕飯は冷凍ピザかフライドポテトしか食べないので朝食も夕飯も別々でした。たまに配達のアルバイトに行くときやピザを焼いているときなどに遭遇して会話することもありましたが挨拶くらいなのであまり話す機会はなかったといえます。ただ彼はとても優しくて、バスやフェリーのチケットを買うときにマザーが彼に案内させたり、わからない文法について聞いたりしたときはちゃんと教えてくれました。

ホストマザーはたくさんの仕事をしており、朝早く出かけるため朝食は私一人で食べていました。朝ごはんは毎日シリアルとヨーグルトでした。3週目でホームメイト来てからは彼と二人で食べていました。しかしマザーは帰りが遅くなっても夕飯は必ず作ってくれましたし、コンサートに連れて行ってくださったり、私が遠出した時などは高速バス乗り場まで迎えにきてくれとても世話を焼いてくださいました。一つ気になった点はマザーがイニッシュマンにある家に招待してくれて、チケット代はマザーが私と友達の分を全部出すと言ってくださったのですが、実際にもらったのはその半分で、友達にはわざわざダブリンから来てもらっていたので、マザーからは後日残りの代金もらうからと伝え私が友達の分も支払いました。しかしその後マザーに料金が違うと伝えたところ彼女が料金を勘違いしていた、ということで代金がもらえることはなくうやむやに終わりました。最後の週の帰る間際に現金が必要だったのでその時の話をして頼んでみたら、その日は友達が待ち合わせに遅れて次の日の船に乗らなければいけなかったのであげられない、友達から貰いなさいと言われました。私の英語力が低いこともあったせいで想いが伝わらず、また金銭的なトラブルだったので少し残念な気持ちになりました。

ファザーはゴールウェイに来た最初の週にずっと家にいたのですが2週目から元々のイニッシュマンへの生活に戻ってしまい、ずっとゴールウェイにはいませんでした。しかし彼はとても優しく、穏やかで私は留学中2週目と最終週は彼に会いにイニッシュマンに行っていました。彼の料理はとても美味しくて彼との時間はとても楽しかったです。そのほかは大きなトラブルもなく、面倒見がよくとても良い家族でした。

留学先の都市について

アイルランドの都市一つのゴールウェイですが、とても静かで穏やかで、治安のよいところだと感じました。高校時代の友人がもう一つの都市ダブリンに留学中でしたのでダブリンに行ったこともありましたが、ダブリンの大都市というものと反対にとてもこじんまりしていて、人々がゆったり自分のペース暮らしている印象でした。私が滞在していたSalthillですが、道中にゴミもあまり落ちておらず、ホームレスもわずかで海岸沿いで犬の散歩をしている人が多い印象でした。市街地から外れた場所のカフェなどは夕方に閉まるので夜は静かでしたが、危険な雰囲気は特に感じませんでした。道も整備されていましたので歩くことに苦はありませんでした。夜に市街地に行くとさすがお酒が大好きなアイルランド!という感じの人々が雰囲気で盛り上がっていました。それらは陽気でとても楽しそうでした。ダブリンの市街地はもっとガラの悪い人たちが多いイメージがありましたのでゴールウェイってとてもあたたかいところだなと思いました。私自身パブがあまり好きではなかったため数えるほどしか行っていませんでしたが、パブの雰囲気は良く、音楽も素敵でした。また街を歩いていてアジア人とすれ違うことがとても少なかったです。ダブリンにいるときは知らない人に中国人とからかわれることもありましたがゴールウェイでそれはありませんでした。総合的に見てゴールウェイはとても小さい都市なので3カ月等の短期留学にぴったりだと思いました。その反面長期滞在となると物足りない部分がでてくるのではないかとも思います。

School Evaluation

授業の内容 ★★★★☆
教師の質 ★★★★★
サポート体制 ★★★★★
施設・設備 ★★★★★
アクティビティの充実度 ★★★★★
立地環境 ★★★★★
他の生徒の雰囲気 ★★★★★
国籍バランス ★★★★★

School Photos

英語の重要性を知り、それを自分のスキルとして身に着けたいと思っているのか、それが重要

今回の留学の(感想)総括

今回の留学で私はヨーロッパ諸国のアイルランドにあるゴールウェイという都市に1カ月滞在しました。私はゴールウェイでの生活を有意義なものにするために、何事にも自ら積極的に行動しようと心掛けました。例えばホームステイ先のファミリーに熱心に英語で会話をしたり、通っていた語学学校のアクティビティに参加したり、語学学校で知り合った友達を誘って出かけたりなどをしました。その結果アイルランドの文化はもちろん、語学学校に通う生徒と触れ合うおかげで世界各国の文化の違いを知ることができました。この留学生活は英語力の向上だけではなく、自分がどのような人間であるかを再認識しこれから就職し生きていくうえで、自分にあったライフスタイルはどんなものだろうかと考える時間にもなったと思います。それは楽しいことだけではなく辛かったり悲しかったりすることもありましたがそれらが全部自分の経験になり今後の自分の人生設計に新しい選択肢を与えました。

留学期間中、辛かったことや困ったこと

私が留学期間中に辛かったことは、学校にいる他の生徒と自分を比べて自己嫌悪に陥ってしまったことです。留学初週はすべてが新鮮で、ホストファミリーもクラスの皆も優しく、たくさんの人に囲まれている自分はとても充実していると感じていました。初めの頃は皆と仲良くなりたいからという一身で自分のキャラクターを明るく作ってたくさんの人と一緒に行動していました。しかし日を重ねるごとに現地の生活での慣れが生じ、素の自分が出てきました。私は本当は、大勢の人の中で話したり盛り上がったりすることが苦手だったので、現地に来て始めの頃の興奮状態から目が覚めた時がとても辛かったです。それからは仲良くなったクラスメイトの子と遊びに行ったり、家で英語版の日本製のテレビゲームをしたり、ホストファミリーと過ごす時間を増やしたりと自分のペースで留学生活をしていました。
そんな時、周りの留学生の中には私と違って大勢で出掛けたりしていたので、「なぜ現地のたくさんの人と積極的に交流しようとしないのか」と彼らから問われたとき、とても戸惑いました。何故なら私は自分のペースで結果を出そうとしていたのに、それを否定されたと思ったからです。
彼らと自分の生活を比較し、英語に触れる機会が少ないことに気づき、自分の過ごし方は留学生として相応しくないのではないかと悩みましたが、彼らの言葉は私が現地の生活に馴染めていないのかな、と心配をして言ってくれていたことだと分かり、彼らの気遣いがとても嬉しかったです。結果的に彼らの言葉は私にとってプラスになりました。
また困ったこととしては、一緒のホームステイ先に滞在していたスイス人は毎晩パブナイトに行っており、ディナーのときにそれに誘われるのが苦痛でした。彼の好意で誘ってくれていることは分かってましたが、日本人独特の空気を読むということがないなあと感じ、これが文化の違いなのかなと思いました。

今回の留学で学んだこと

上記にある留学期間中に辛かったことで他の生徒と自分の生活を比べてしまい自己嫌悪に陥ったことから、私は何をやるにもそのプロセスは人それぞれあって、自分のやり方が一番だと決めつけず、他の人に自分のやり方を押しつけたり、強要してはいけないのだと思いました。相手のやり方を認めないことは時にその人にとって、とても苦痛で嫌な気持ちにさせてしまうことなのだと学びました。学校のクラスもさまざまな国からきた生徒で構成されているので、授業の進捗状況が時々日本ではあり得なかったり不満があったりしましたが、そんなことでいちいちイライラしていると留学中に爆発してしまいます。もちろん先生に相談したりすることはありだと思いますが、他の人のやり方を尊重してお互いに頑張ろうという気持ちは留学にとってとても重要であると私は考えます。
また今回の留学で感じたことは英語というものは外国人とコミュニケーションするためのツールにすぎないということです。事実、留学中に英語ができなくてもジェスチャーや表情でなんとなくお互いの考えていることがわかったし、海外留学をして英語を勉強するということだけがとても重要なことではないと思いました。それよりも英語の重要性を知り、それを自分のスキルとして身に着けたいと思っているのか、それが重要なのではないでしょうか。英語がなぜ自分に必要なのかを明確にできている人にとって英語の勉強は自分のスキルアップにつながるとわかっているのでとても充実したものになると思います。しかし英語を習得することに必要性を感じない人にとっては英語の勉強することは時間の無駄だと思うし、面白くないし、身に入らないと思います。なので、まだ英語が自分にとってどれほど必要なのかわからない学生達にこういった1カ月間ほどの短期留学は、日本にはない新しい環境に身をおくことによって今まで気づかなかった自分の性格や将来のやりたいことを考えることができるし、英語というツールが自分の将来にどれほど重要なのかを知るきっかけが作れると思います。それに長期留学と比べて休学などをしなくても学校の長期休みを利用すればできるし、コスト的にもそれほどハードルが高くないため、とてもおすすめだと思います。

今後、今回の留学をどのように活かしていきたいか

まずは今後行われる2020年オリンピックのボランティアに参加したいと思っています。この大きなイベントが今後の日本の将来をどのように変えていくのだろうと考えたときに、そのメンバーに私も加わりたいと思いました。さらに今回身に着けた自分の英語力を発揮する場であることや、私は外国人と触れ合うことが大好きなので自分に向いていると思いました。また私はこの留学を通して海外の様々な文化に興味を持ちました。なので、将来は世界各国を日本とつなげるような業種に就きたいと考えています。そのためには英語は必須なのでこれから更に英語力に磨きをかけたいと思います。そして海外で暮らすということが自分に合っていると思ったので海外に移住することも視野に入れてこれから勉強と就職活動に励みたいと思います。

Memories

奨学生事務局より

大学の春休みの期間、アイルランド・ゴールウェイに留学をされた佐藤さん。「ゴールウェイ」ってどこにあるの?と誰もが思うかもしれませんが、ゴールウェイは静かで穏やかな、治安の良い街の一つ。佐藤さんは「あたたかいところ」と表現して下さりましたが、まさにその言葉がぴったりの、人々がゆったり生活できる場所です。
学校の授業では、他の国から来た留学生と一緒に英語を学ばれ、授業を通して国によって英語の学び方も異なるため、例えば受動態がない言語を話すブラジルから来た留学生が文法を理解するのに大変そうだった、でも文法メインの日本の英語学習では英語を使うこと(=話すこと)が大変だった、と感想を述べて下さっています。授業はもちろん、毎日開催される放課後のアクティビティを通して、クラスの外でも友達と交流をし、英語を話す経験を持てたようです。
4週間の留学を終えて、アイルランド文化はもちろん、世界各国の文化の違いを知り、自身がどのような人間であるか再確認することができた佐藤さん。自分にあったライフスタイルを考える時間を持てたとのこと。学んだ英語を活かして、世界と日本が繋がるお仕事に就きたいとのこと、これからの就職活動頑張って下さいね。

ほかの奨学生の体験談

留学のご相談はこちら

10:00~20:00 10:00~19:00
メール受付は24時間対応